松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



変わってら

今年、二度ほど料理の一品としてはイチジクを食しましたが、イチジクを単体で食べるのはこれが初めてのこと。








イチジク、母の大好物であります。母が言うには「柿とイチジクが果物の中で一番好き。」




好みがおそらく一般の人と違ってて変わってら。笑




食べたイチジク、優しい甘さがあってとても美味しかった。




この果物って、メロンやマンゴーのように香りと甘みでグイグイと主張するような事はせず、他の果物たちに混ざって一歩後ろで控えめにしているのがいい。中の実のつぶつぶの食感もなんだか可愛い。




あんまり母が好きだ好きだと言うので、私もいつのまにかたまらなく好きになりました。




イチジクは漢字で無花果と書きます。




漢字では花が無い果物となるのですが、花が咲いて雄しべと雌しべが受粉しないと実が成らないってのは誰でも知ってる事。




実際にイチジクの花が見てみたくなりました。見つからないくらい小さいんだろうか?




私が小さい頃、今の駐車場は我が家の畑でした。そこにイチジクが植っていて何度も収穫した事あるし、どうして覚えていないんだろう?




予想としては白い花が咲くんだろうなぁ、なんて勝手に想像したりしています。




話は少し逸れますが、みなさまカミキリムシってご存知ですか?




カミキリムシはイチジクの木に卵を産んで、その幼虫はイチジクの木を食べて育ちます。だからイチジクの木に穴が空くんです。




食べた跡の様子がピストルの穴のような形状になる事からカミキリムシの事を「テッポウムシ」または「テッポウ」なんて呼んだりします。




イチジクの花の事は忘れてしまったのか、見ていなかったのか、どうやっても思い出せないのにカミキリムシの事は詳しく知ってる。




母よりも私の方が変わってら。笑