松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



新春の海

「初海」という名前の松屋長春の新春の定番和菓子があります。




この和菓子もずっと長くお客様に親しまれております。




新しい一年が平和で明るい、そんな素晴らしきものであるようにという願いを、優しい凪の海に重ねてつくりました。




今や超がつくほど希少で高価なものとなってしまった伊勢芋を100%使ったあん、そして深みのある色と味わいが豊かな黒糖のあんの取り合わせをお楽しみください。




この和菓子の最大の良さは一つずつ景色が違うところであります。3色が織りなす新春の海の姿を想像していただけましたら幸いでございます。




余計なおせっかいかもしれませんが、縦ではなく横にして眺めてくださいね。





ニッコリ

元旦の昼。




お弁当屋さんを含むテイクアウトのお店がどこも閉まっている事に愕然とした。(そうなのだ!世の中は皆長期休暇中なのだ!働いている方が珍しい。)




自分たち家族はまだしも、スタッフさんたちのお昼ごはんをどうしよう??




悩んだ挙句、わたしが導き出したのは餅でした。




こんがり焼いてぷくっと膨らませて、二つは甘辛の醤油にくぐらせて海苔巻いて磯部焼きに、残り二つは甘くしたきな粉をまとわせて。








1人4個って多いかなとは思ったんですが、全員ぺろっと平らげてくれました。




ヤキモチとはほっぺを膨らませて眉間にシワが寄るような時に使われる言葉だけれど、この焼き餅はみんなニッコリ顔で食べました。(たぶんですよ、とにかく忙しくてご本人たちの顔見ていないから。笑)




独りよがりかもしれませんが、私個人的にはめちゃくちゃ美味しかったです。




そう言えば東京の山手線でニシニッコリって駅あったよな。微笑ましい名前の駅だなぁ。




二年間住んだ東京へ久しぶりに行きたくなりました。




さ、今日もニッコリ顔で仕事しましょ。

かがり火

とても気に入った写真が撮れましたので、このお正月の和菓子も特別にご紹介いたします。




「かがり火」








父が若い頃に考案した和菓子です。なので松屋長春の正月のロングラン記録になるような和菓子なのです。(おそらく50年以上販売を続けていると思います。)




伊勢芋100%、純白のあんに備中白小豆粒あんを強めに紅に染め上げて燃え上がる炎を表現しました。




たっぷり振りかけた金箔、火の粉に見えますか?見えましたら合格ですね。そう感じていただけましたら父ちゃん本当に喜ぶと思います。




こちらの「かがり火」もあと残りわずか。




ご来店はお早めに。