松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ホンモノのカルボナーラ

友人である【割烹ほその】の大将が以前から「僕はカルボナーラが苦手なんです。でも、イタリアへ旅行へ行った時に食べたカルボナーラが忘れられないくらい美味しくって。あれはたまらなくうまかった!あれこそホンモノのカルボナーラだ。」と口癖のように言います。




続いて「日本のカルボナーラって生クリーム入ってるでしょ?ホンモノは入ってないんですよ。僕は生クリームの入ったカルボナーラが本当に苦手なんです。」ですって。




続いての後が私には一番の驚きでした。生クリーム入ってねーのかっ!って。(生クリーム入ってるやつ、めちゃくちゃ美味いやん。あれでいいやんけ。笑)




調べてみると、グアンチャーレという豚のホホ肉の塩漬けとペコリーノロマーノという羊の乳からつくられるチーズが使われているようで。。。




グアンチャーレはどうやって探してもなかったのですが、成城石井でパンチェッタ(豚のバラ肉の塩漬け)と先述のチーズを何とか調達し、ホンモノのカルボナーラをつくってみることにしました。




ここからは作業順に写真を掲載しておきますね。






























つくって食べてみた結果をご報告させていただきます。




「グアンチャーレの事は知らんですけど、パンチェッタはベーコンよりも塩辛い。たぶんグアンチャーレも同じ塩辛さがあると思います。ホンモノのカルボナーラはオリーブオイルを使わずにつくらないといけないので、パンチェッタに火を入れて脂分を抽出しながら揚げ焼きにし、その脂の一部をペコリーノロマーノと生卵と一緒に泡立てるようにしてパスタに合わせるソース的なものをつくるのですが、脂を多く入れ過ぎたせいで少し塩辛くなってしまいました。実際には塩は使わないんです。胡椒だけは使いますが。そして揚げ焼きにしたパンチェッタもキッチンペーパーか何かで塩分をしっかり取らないと余計に塩辛くなってしまうと感じました。」




ヴィジュアル良く仕上がっているように見えるでしょうが未完成です。まだまだ甘ちゃんなのであります。




本職のイタリアンシェフに任せておけってみなさんに言われてしまいそうですが、割烹ほそののためにどうしてもホンモノのカルボナーラの完成品を彼に食べさせてやりたいと思っております。




近々また再挑戦したいと思います。




ローマは一日にして成らず、ですね。




簡単に誰にでも出来てしまったらシェフなんて要らないのだから。




割烹ほそのよ、もう少し待ってておくれ。ホンモノのカルボナーラ、完成するから。




出来た暁には是非食べとくれ。