松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



どうぞお手柔らかに

本日のジェイアール名古屋タカシマヤと明日の星ヶ丘三越で販売いたします「羽二重餅」はおひなまつりの特別仕様となります。








先ほど配達員の方に本日分をお渡しし終えたところです。




ご予約以外に当日分の販売もございます。お買い求めのお客様はお早めにお願いをいたします。




長女が昨日の早朝、2人目の赤ちゃんを出産しました。




息子も孫のお世話にまわることが多くなります。そのような事でしばらくの間、松屋長春は職人が手薄になりますが、お客様にできるだけご迷惑が及ばないよう一生懸命頑張っていきたいと思っております。




また毎朝7時からの店頭での羽二重餅のご予約受付は、息子がずっとお客様をお出迎えしておりましたが、しばらくの間は私がお出迎えすることになります。




久しぶりの受付の役目となりますので、ご来店くださいますお客様はどうぞお手柔らかにお願いいたしますね。

ホンモノのカルボナーラ

友人である【割烹ほその】の大将が以前から「僕はカルボナーラが苦手なんです。でも、イタリアへ旅行へ行った時に食べたカルボナーラが忘れられないくらい美味しくって。あれはたまらなくうまかった!あれこそホンモノのカルボナーラだ。」と口癖のように言います。




続いて「日本のカルボナーラって生クリーム入ってるでしょ?ホンモノは入ってないんですよ。僕は生クリームの入ったカルボナーラが本当に苦手なんです。」ですって。




続いての後が私には一番の驚きでした。生クリーム入ってねーのかっ!って。(生クリーム入ってるやつ、めちゃくちゃ美味いやん。あれでいいやんけ。笑)




調べてみると、グアンチャーレという豚のホホ肉の塩漬けとペコリーノロマーノという羊の乳からつくられるチーズが使われているようで。。。




グアンチャーレはどうやって探してもなかったのですが、成城石井でパンチェッタ(豚のバラ肉の塩漬け)と先述のチーズを何とか調達し、ホンモノのカルボナーラをつくってみることにしました。




ここからは作業順に写真を掲載しておきますね。






























つくって食べてみた結果をご報告させていただきます。




「グアンチャーレの事は知らんですけど、パンチェッタはベーコンよりも塩辛い。たぶんグアンチャーレも同じ塩辛さがあると思います。ホンモノのカルボナーラはオリーブオイルを使わずにつくらないといけないので、パンチェッタに火を入れて脂分を抽出しながら揚げ焼きにし、その脂の一部をペコリーノロマーノと生卵と一緒に泡立てるようにしてパスタに合わせるソース的なものをつくるのですが、脂を多く入れ過ぎたせいで少し塩辛くなってしまいました。実際には塩は使わないんです。胡椒だけは使いますが。そして揚げ焼きにしたパンチェッタもキッチンペーパーか何かで塩分をしっかり取らないと余計に塩辛くなってしまうと感じました。」




ヴィジュアル良く仕上がっているように見えるでしょうが未完成です。まだまだ甘ちゃんなのであります。




本職のイタリアンシェフに任せておけってみなさんに言われてしまいそうですが、割烹ほそののためにどうしてもホンモノのカルボナーラの完成品を彼に食べさせてやりたいと思っております。




近々また再挑戦したいと思います。




ローマは一日にして成らず、ですね。




簡単に誰にでも出来てしまったらシェフなんて要らないのだから。




割烹ほそのよ、もう少し待ってておくれ。ホンモノのカルボナーラ、完成するから。




出来た暁には是非食べとくれ。

心の持ちよう

本日は月曜日ですが、張り切っての営業中です。そのかわり明日は代休としてお休みいただきますので、お間違えのないようお願い申し上げます。




「わらび餅」が出来上がりました。








私にしては良い感じで撮れてますよね?笑




先ほど配達に出ておりましたが今日は空気が特に済んでいるのか、養老山脈がものすごく近くに見えました。




写真で撮ると月と同じように遠くに写ってしまいますが、目で見てみると手が届いてしまうほど近く感じるんですよ。




私は自転車で隣町の一宮市にある高校へ通っていたのですが、久しぶりに冬の養老山脈をまじまじと眺め、高校時代の頃を懐かしく思い出しました。




日々の忙しなさに掻き回されてしまい、あれほど毎日眺めていたあの素晴らしい景色を忘却の彼方へ置き去りにしまった事を今日はっきりと知り、なんだか切ない気持ちに苛まれてしまいました。




忙しい中でも生きている実感が持てるような、そんな心の余裕というものをほんの少しだけでもいいから持ち続けていたいものです。




私の中の心の持ちようが、いま少し変わったような気がします。