松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
いのち
坂本龍一さんが亡くなって随分経ちました。
遺作「OPUS」のCDはすでに購入して聴いていましたが、映画「OPUS」は結局映画館に観に行くことは叶いませんでした。
少し前にAmazonで注文しておいたDVDが届きたましたので、日々映像と共に彼の命のメロディを心に宿しております。

病気と闘い体力を奪われてしまっているプロフェッサーの姿を見ると、いたたまれない気持ちが込み上げてもきますが、こうして私たちに素晴らしい曲とその曲たちを演奏する姿を魅せる事によって坂本龍一さんは満足して逝かれたのではないかと納得しているところです。
この演奏とメロディは、何度観て聴いてみても涙無しではいられません。
シンプルさと美しさと切なさと愛おしさとあれやこれやのエトセトラが複雑に私の感情に作用してどうにもこうにも居られないのですが、それでもまた、そしてまたと求めてしまう不思議な感覚があるのです。
私がこの世を去ったとき、私は何か残せるのだろうか。
私という人間を誰かの記憶の奥底に、少しだけでも残ってくれていたら嬉しいな。
そんな風に考えてしまい、坂本龍一さんの曲をしみじみ聴きながらちょっとだけセンチメンタルな心持ちになりました。
スティーヴィー
私が音楽に完全に目覚めたのは幼稚園児の時、おそらく年少組の時あたりではなかっただろうか。
それから現在まで音楽というものにどっぷりとはまって一向に抜け出せない私がいます。
幼少の頃、父が運転する車に乗ると決まって洋楽が流れていました。
主にビートルズ(父はポールマッカートニー好き、ちなみに私はジョンのほうです。)を父は聴いていたように思います。
松田聖子的な言い方だと、私が一番ビビっときたのはスティービーワンダーでした。(ちょっと古いか。笑)
今でもスティーヴィー(スティービーではなく、こっちの方の書き方、発音が本当は好き)の曲を変わらず聴いています。
私の中の彼の名盤はこの6枚。

ファンク色の強いものが特に好きなのです。聴くとわかるのですが、真っ黒な音楽とはこれだ!(差別用語ではありませんのでご容赦ください。私的には尊敬を込めた褒め言葉です。)と理解できるものとなっています。
スティーヴィーの曲は耳で聴くのではなく、身体全体で聴く感覚が私にはあるのです。
本日は私が最初に出会った音楽の話でした。