松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



君に幸あれ

次女、ほのかが誕生日の日に正式に我が家を出ていきました。








これから彼女の第二の生活が始まります。




私が彼女のために最後につくった食事はミートソースでした。








片親というのは負のイメージ、ネガティヴなイメージが付き物かもしれませんが、実際はそうではないかもしれません。




実際に父親である私と娘たちの関係は片親になってから、より一層親密になったと実感しています。




私たち父娘の親密さがより深く強くなったのは、我が家の部屋の狭さにも強くその要因があったのだと私は考えています。




私と娘たちが住む部屋はとにかくびっくりするくらい狭い。




どう狭いかと言いますと、テレビが置いてあるいわゆるリビング的な6畳ほどの部屋。そしてベッドと敷布団が置いてあるだけの寝室。この2つの部屋だけです。あとはトイレと風呂のみのシンプルな家であります。(本当にめちゃくちゃ狭い。笑)




私は昔も今も娘たちと一緒の部屋で寝ています。




ひとり部屋のない小さな家。でも、デメリットばかりではありません。




お互いに逃げ場がなかったからよかったのか、そんな理由で父娘すこぶる仲が良いのです。(それだけではないかもしれませんが。)




長女が結婚し、この狭苦しい部屋から巣立っていきましたが、このたび次女が赤ちゃんを産んで1カ月ほど経ったタイミングで巣立つ事と相成りました。




残すは三女と私だけであります。




26年間、苦楽を共にした次女がパッといなくなると思うと、本当に寂しく悲しく辛く切ないです。




私の持っている喜怒哀楽全てを持って、海よりも深い愛情を持って娘たちに対してここまでやってきました。




次女は私にとっては昔も今も変わらず可愛くてたまらない娘なのです。目に入れても全く痛くないほどに。




これからは自分が選んだ大切な旦那さんと産まれてきた赤ちゃんと3人で、また新しい自分なりの「心地良いと思えるような家庭」を築いていってほしいと思っています。




私から次女へのささやかなる助言を一つだけ。




出来るだけ子供と長く一緒に寝ていられるような環境をつくってください。これから先、きっといい事がたくさんあるから。




私とお前たち、4人の生活はこれ以上ないくらいものすごく楽しかったでしょう?私にとっても本当にたまらないほどに、幸せで素晴らしい時間でした。




死ぬまで絶対に忘れない、私の一生の宝物として心に留めておきます。




ほのか、お誕生日おめでとう。私の事を慕ってくれて本当にありがとう。








とにかく元気で。とにかく元気でやってください。また笑顔で会いましょう。