松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



花脈

本日明日の二日間、稲沢銘菓ベニサザンカの特別販売日となります。




今月は紅山茶花の花びらが美しく映る夏らしい和菓子です。




植物の血管部分の事を葉脈と言いますが、花びらにもやはり同じ役割を果たす部分があります。




葉脈しか学校で習わなかったと思うのですが、「花脈」って言うんですね〜




ベニサザンカに入っている花びらはしっかりと「花脈」が見えますよ。




理科の授業に参加したような気持ちでご覧いただけましたらと思います。





花火とミンミンゼミ

夏を連想させるもの。




海、ひまわり、浮き輪、風鈴、夜空に浮かぶ星、スイカ、かき氷、浴衣、盆踊り、うちわ。。。




挙げだしたらキリがありませんね。




松屋長春の羽二重餅の焼印が「青海波」から「花火」へとバトンタッチいたしました。








チリチリと静かに光る、儚くも美しい線香花火のような図案でのご用意となっております。




花火も夏の代名詞ですが、蝉もそうですよね。




先日、7年を経てやっと地表に出たばかりのミンミンゼミを見つけました。








この写真のように淡い緑色のミンミンゼミはどこか妖艶で魅力的にこの目に映りました。




この美しい緑色の羽は半日くらいで茶色へと変わっていってしまいますので、非常にレアなミンミンゼミを見つけたということになります。




別の日にまたミンミンゼミを見つけました。今度はしっかりとした、大人びたミンミンゼミでした。(同じ蝉だったりして。笑)








こう見比べてみますと、その力強さが歴然であります。

縁のある漢字

自分とあまり縁のないような漢字って、交わる機会がないから読めないですよね?




この「瓢」という漢字もそれに当たると思います。




瓢箪(ひょうたん)の「ひょう」とも読みますし、一文字であれば「ひさご」とも読むことができます。




和菓子に関わっていなければ、もしかしたら書くことも読むこともなかったかもしれない漢字であります。




仕事上、よく使う漢字であっても人にとっては縁が全くない漢字は探してみたらたくさんあるかもしれませんね。




本日ご紹介の和菓子は「青瓢(あおひさご)」




陶器の型に2色で流し込んだ夏の終わりの和菓子です。




緑色の部分は抹茶を大量に投入してありますので、非常に香り良く仕上がっております。(松屋長春はもちろんホンモノの抹茶100%を使っております。)




暑い日が続いておりますので、しっかりと冷蔵庫で冷やしてからお召し上がりくださいね。