何年かぶりにカステラの配合を変えました。
特に変化させたのは卵。卵黄の量を上限ではないかと感じるほどに多くしました。
濃厚な味わいになって、しっとりさ加減もより良くなったと納得しているところです。
和菓子職人として、完全なる完成形にたどり着くというのは一生ない、そんな風に思います。
羽二重餅もカステラも他の全ての和菓子たちも。こうしたらもっと美味しくなるのではないか。そのような試行錯誤を重ねながら毎日仕事に対峙しています。
「いつもとおんなじ」
それも大事ですが、それではダメなのです。
全ては「美味しい」のため。