松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



私を突き動かす原動力

ごぼうをたくさん買ったので、飛騨牛の切り落としを使ってすき焼きをつくりました。












ふと、「娘たちのお弁当に入れたら喜んでくれるだろあなぁ」と咄嗟に考えてしまいました。




7年間毎日欠かさずお弁当づくりに励んでいたのは、もう6年以上も前のこと。でも、いまだにそんな事がいつも頭に浮かんでしまうのです。性分ですかね。




父親がつくる料理やお弁当というのはいけません。どうしても茶色主体の色鮮やかではないものが多くなります。一応ミニトマトやブロッコリーや卵焼きを入れたりして、自分なりに可愛く仕上げるつもりで赤緑黄色を取り込むのですが。。。




3人の娘たちはよく「パパのお弁当、茶色が多くて恥ずかしい。」と言っていました。




この言葉を聞くとやっぱりショックでした。




友達と机を囲んでからパッとお弁当箱を開けると見栄え的にみんなよりも見劣りが顕著だったのでしょう。




ショックを受けると同時に申し訳気持ちでいっぱいになったものです。




それでも、「周りの子たちは冷凍食品が多かったりするけど、パパのは全部手作り。それもいつも最高に美味しい。」とも言ってくれました。




その言葉が私を突き動かす原動力となったのです。




このごぼうのすき焼き、次女と三女には食べさせてはやれなかったのですが、長女は夜ご飯として一緒に食べる事ができました。




うん、我ながら美味しい。




娘たちよ、茶色が最高だよな。パパはやっぱり茶色がお似合いのようです。笑