本日ご紹介いたしますのは軽羹製の和菓子「太郎庵」です。
椿の花をこの和菓子に落とし込んだものでありますが、その外観からは椿の花に結び付けることができないかもしれません。
余分なものを一切排除し、極々シンプルなデザインにしたことで気品ある仕上がりになったのではないかと納得をしているところです。
松屋長春は昔から具象的な和菓子よりも抽象的な和菓子を好んでつくってまいりました。
それは一目で何かわかるよりも、受け手(お客様)が和菓子を手に取られた時に想像力を巡らせながら色々と思い巡らせていただける方が断然面白いと考えているからであります。