松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



秋深まる頃に

去年の秋が深まる頃、滑り込みセーフで岐阜県の「阿多岐ダム」




へ車を走らせました。




無休の日々が続く前、そして降雪が始まってしまう前。我ながら絶妙なタイミングで訪れることができました。








いまはおそらく使われていないであろう湖面のゴミを集める船「はくちょう」がダムの石碑の前にどーんと飾られています。初めて間近で見ることができて嬉しかった。あれはいつもあそこにあるのでしょうか。




それほど広大なダム湖ではありませんが、とても美しい。








たくさんの水鳥が羽を休める姿を眺めていると時間はあっという間に溶けていきます。




私はダムの上から湖面を望むのももちろん好きですが、もっと好きなのは、湖側から堤体を見上げる瞬間です。あの重力を抱えたコンクリートの壁を、静かな水面越しに眺める時間がたまりません。




早朝に家を出たおかげで、ちょうど朝陽が昇るタイミングで写真を撮ることができました。








この時期は紅葉も美しく、呼吸をするたびに澄んだ冷たい空気が胸いっぱいに広がる。身体の内側まで洗われていくような感覚があり少し得をした気分になります。




このダムとは直接関係ありませんが、入口道路脇にある小さな広場はぜひチェックしていただきたい場所です。








神様が座していそうな、そんな神々しい空気。いつから人が足を踏み入れていないのだろうと思うほど、もみじの葉が幾重にも折り重なり、ベンチには長い月日の証のように青い苔がむしています。




どうしてか足を踏み入れるのがためらわれ、広場の外からそっと眺め、シャッターを切った次第です。




この日、このダムは完全に私ひとりのものでした。(もっとも、だいたい誰にも会わないのですが。笑)












数時間でしたが素晴らしいひとときを過ごすことができました。




「阿多岐ダム」、本当に素晴らしいダムです。