松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



わかみどり

桜の季節があっという間に過ぎゆき、紫の花たちの季節がそろそろ隆盛を極めるころであります。




桜ほど短くはありませんが、晩春の花たちを愛すことができるのも、そう長くはありません。




皆さまは、薄紅色から紫へとバトンが渡された後はどんな季節の色を想像しますか?




私は毎年「みどり」をイメージします。




若葉の若緑色が夏の到来とともにその色合いを濃くしていくイメージです。




若緑から深緑へと進んでいく山の様子を眺めるにつれ、「ああ、目にとても優しい色はやっぱり緑色だなぁ」などと、自分勝手に解釈したりもします。




そんな時、山の姿を近くで見られる釣りを趣味に持って、本当によかったと思う瞬間があります。




前置きが長くなりましたが、松屋長春の羽二重巻のあんが、このタイミングで薄紅色から若緑色へとシフトチェンジしました。












初夏を感じさせる優しい色合いです。