松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



タマシイ

両親の友人が事ある毎に我が家へ差し入れをしてくれます。




私は両親の友人には二度くらいしかお会いしていないのですが、その差し入れの数々はその友人の奥様がつくったものがほとんど。




友人の奥様は両親も、そして私も一度もお会いしたことがないのですが、いつもご厚意で美味しいものをつくっては差し入れしてくれるのです。




「朴葉寿司」








中の具材も全て一からつくられるそうです。




料理人は料理を生業としている故、美味しいものをつくるのが当たり前。(えらそうな事を言って申し訳ございません。)




しかし、料理人ではない一般人にも料理の天才はいるもので、この朴葉寿司は私が今まで食べた植物の葉に巻かれた寿司の中では群を抜いて一番美味しいと断言できます。




見た目も美しく、丁寧に心を込めてつくったものだと一目でわかります。




私が口にできたのは一個でしたが、食材一つひとつをしっかり味わいながら感謝の気持ちで今回もいただきました。




両親から聞くところによると、奥様はいま大変なご病気と闘っておられるそうですが、それでもこうして「タマシイ」を注いでつくって下さる心意気に胸を打たれました。




あなたの「タマシイ」、私たち家族に今回もしっかり届きましたよ。




「タマシイ」のこもったものは人の心を強く動かします。




松屋長春も人の心を揺さぶることができるような、そんな「タマシイ」のしっかり詰まった和菓子をお客様にお届けできるよう、心を込めてつくります。




大切な事、教えていただき本当にありがとうございました。




ごちそうさまでした。




最高に美味しかったです。