松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



レモンのうた

人の意識を覚醒させる果物「レモン」




詩人、高村光太郎が智恵子抄の中のレモン哀歌で「レモン」を取り上げています。




トパアズ色の香気、天のものなると表現した「レモン」を私はこの詩に出会ってから特別な果物として認識してきたように思います。




愛する妻との別れのとき。その一瞬をパッと明るく輝かせた「レモン」がとても神々しいものとして私の心の中にずっと残っているのです。




本日はレモンの果皮と果汁をたっぷりと含ませた「レモン羹」のご紹介にあわせ、「レモン」の事を少し書きました。








「レモン羹」をお召し上がりいただく際に高村光太郎のこの素晴らしい詩を合わせてお読みいただきたい。そんな風に思っています。