松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ひょうたん

「青瓢」




「あおひさご」と読みます。




「ひさご」とは「ひょうたん」のことです。




夏の風物詩の一つですね。




私が小さい頃、今の仕事場はまだ少し大きめの庭でした。




そこで、祖父が「へちま」を育てていました。小さい頃の私は「ひょうたん」と「へちま」の違いがわからなかったのです。




祖父は育てた「へちま」でよくたわしをつくってくれました。よくお風呂で使ったものです。




「ひょうたん」は水筒にはなれど、たわしにはなりません。




いつしか2つの違いがわかるようになりました。




我が家の庭には大きな柏の木もありました。よくその木に登って遊んだものです。




私たち兄弟にとっては楽しい思い出しか残っていない、お気に入りの庭でした。




冒頭に戻ります。本日ご紹介の和菓子は「青ひさご」。








抹茶パウダーではなく、本物の抹茶をたっぷりと投入してつくりました。




ご覧の通り、二層仕立てにしてあります。




どちらも水羊羹と羊羹のちょうど中間くらいの状態でピタっと止めて流し入れました。




冷蔵庫でひんやりさせてからお召し上がりください。