松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



孤高の岩村ダム

「阿木川ダム」を後にし、次に向かったのは「岩村ダム」。




知る人ぞ知る非常に小さな規模のマニアックなダムのようです。




道中通ったのは棚田ではないですが、段差のある至る所に田んぼの風景が広がる素敵なところでした。








私の住むまちは、まだまだ稲穂が色づいてはいないのですが、岩村町あたりは色づき始めていてとても美しい場所であります。




古き良き日本の田園風景をこうして眺めていますと、本来あるべき姿が浮かび上がってくるようです。




この先は細い細い山道を果てしなく登っていきます。このあたりが源流なのだろうか。水が澄み渡っていました。山水に少しの間だけでしたが触れました。冷たくて綺麗で、とても気持ち良かったです。




そのまま車一台も、そして誰にもすれ違いもせずに「岩村ダム」へ到着。
























非常にミニマルなダムでありますが、下流に住む人々を洪水から守る大切な役目を担っています。




小さな管理事務所がありましたが、玄関が施錠されていました。一か八かで呼び鈴を押したら職員さんが下りてきてくださいました。




訪問者が非常に少ないのか、パンフレットは無いそうで。かろうじてダムカードが残っていたので一枚いただいてきました。笑




「道中、クマが出そうな雰囲気があるなぁって感じました。」と職員さんにお尋ねしたところ、「クマ、ものすごくたくさんいますよ。」ですって。




出くわさなくってよかった。




私は今までツキノワグマと2度至近距離で遭遇しているのですが、一度もどこかに報告した事はありません。




もし報告するとなると、その先が容易に想像できます。




彼らの住む領域というのは自然の減少により、昔に比べて大きく減ってしまっていると思います。逆に人間は住む区域を自然を崩してまで増やし続けているのが現状なんですよね。




せめて現在彼らが暮らしている地域はそのままに。私たちの今できる事はそのくらいの事しかできません。




静かに見守っていかなければ絶滅へとこの先進んでいってしまう事でしょう。

純白の軽羹とキーマカレー

九月に入ったので、軽羹製の和菓子をつくり始める事にしました。








合わせるは丹波大納言小豆のこしあん。松屋長春のあんの中でもレアなあんを採用しようと考えたのです。




仕上げに菊の焼印を施して完成となります。純白の軽羹は清楚で品格があります。




そんなところをご覧いただけましたらと思います。




昨日の夜にわたくしキーマカレーをつくったのですが、孫が牛乳をガブガブと飲みながらたくさん食べてくれました。








少し辛かったのかな?笑




でも、たくさん食べてくれたということは美味しかったんだね。おじいちゃん、とても嬉しいです。

いざ阿木川へ

晴れた日の早朝。三女を起こさぬよう、いそいそと家を出発して岐阜県へ向かって車を走らせました。




今回は木曽川の水系のダムを巡ろうと、少し前から計画していたのです。ルートを考え、時間を計算し、あれやこれやと部屋の中で思案を重ねるというのも私の楽しみの一つとなりました。




中央道、恵那ICを降りて走りますと「阿木川ダム」へと道がいざなってくれます。
















先日訪れた揖斐川上流の「徳山ダム」ほどではありませんが、こちらのダムも非常に大きな規模を誇ります。




果てしなく続くダム湖。雨が全く降ってくれない時期ではありましたが、水量が潤沢で木曽三川の恵みをあらためて知った次第であります。








「阿木川ダム」も「徳山ダム」と同じく、岩石や土砂を固めてつくったロックフィルダムの形式を採用しております。これは大きなダムに使う様式ではなく、一般的にはコンクリートを流し込むのが難しい、地盤が堅固でない場合にこのつくり方となるようです。




青い空、白い雲、キラキラと光を反射する湖面。ダムは帽子が飛んでしまうほど強い風が吹く事が多いのですが、この日の朝は爽やかな風が吹き抜けてとても心地よかったです。




もちろんパンフレットをもらってダム印を押して、ダムカードも一枚いただいてきました。








私の幸せな一日の始まりです。