松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
優しさの滲み出る料理
「ほなの地球ごはん」
ものすごくほのぼのとした名前のお店!
それも地球ごはんですって。壮大でスケールも大きくていいな。
お店の名前を聞いてとてもほっこりとさせられました。


何のお店かと言いますと、カレーと言っていいのか。スパイス料理のお店と言っていいのか。
とにかくスパイスの香りが優しく漂うお店です。
日替わりでランチを食べさせてくれます。
岡崎にあるお店ですが、仲良しの友人が連れて行ってくれました。

黒板に今日のメニューが書いてあります。

スパイスが棚に整然と並べられています。
こんな種類のスパイス、見たことない。すごい!
驚きはまだまだ。
このお店の経営者さんは女性。この方が一人で作られているんです。お名前がほなみさん。だからほなの地球ごはんという店名なのです。
料理、いってみましょう。

クミンシードの香りがたまらない優しいスパイスの野菜サラダ。

そしてサフランライスにイカ墨カレー。
全く辛くないのに頭から体からじわーっと汗が滲み出てきます。
スパイスの恩恵ですね。
血行が良くなり、血流がスムースになった気がしたのは私だけでしょうか。
体がポカポカしました。
このイカ墨カレー、旨みが半端なかったです。

これがすごかった!
自家製パンの上にチリビーンズのようなタコスのような味のペースト。その上にアボカド、トマト、ナチョスをのせてバーナーの炎で炙って提供されます。
すごくうまい!
これ、一番うまかったです。

デザートで選んだパンプキンプディング。
これは滑らかさに少し欠ける感じがして、味はグッドでしたが舌触りをもう少し工夫するといいかな。
偉そうに言ってすみません。
実はここのお店の経営者の女性、もともとはパティシエールだったようです。
スパイス好きが高じてこのお店を開いたそう。
ランチと14時半からのデザートとティータイムとの二部制で成り立っています。
一人だけで立派。
とてもいい方ですし。
パキスタン、ネパール、インド、スリランカなどスパイス料理が大好きな私です。今までどれだけ食べてきたかわからないほど。
今まで食べた全てのスパイス料理はとても美味しいものもありましたが、それらはみな「どうだ!スパイスの香りも効いててうまいだろ!」と言わんばかりの料理だったように思います。
スパイス料理なのにスパイスをモロに主張させずに仕上げ、お客様にご提供される店主さんにとても私は感銘を受けました。
優しい心で優しい料理を。食べ手の心にそっと寄り添ってくれるような料理なのです。
店主さんの優しさがグッと滲み出た素晴らしい料理でした。
また必ずお伺いいたします。
追記
こちらのお店のカウンターには

お店のミニチュアが置いてあります。

中もお店そのまんま。
とても綺麗につくられていて、びっくりしました。
いつも元気をもらう仲間たち

いつも私がたくさん元気をもらっている仲間たちです。
昨日はこの5人で一日を楽しみました。
このブログでご紹介した事があるかもしれませんが今一度仲間たちをご紹介します。
私以外は皆、飲食店を営んでいますのでお店の名前でご紹介させていただきます。友人のブログで上手に書かれているものはそちらでご紹介いたします。
壺中天
http://www.kochuten.jp
懐食しばた
http://blog.livedoor.jp/anton_mania/archives/52016387.html
割烹ほその
http://blog.livedoor.jp/anton_mania/archives/45591104.html
ダ フィリオ
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-E8Tl_ApFOZk/
今回は岡崎に住んでいるしばたさんとフィリオさんが残りの私たちを案内してくれるということで東岡崎駅に集合。




一箇所目は大樹寺。
無知な私は全く知りませんでしたが、徳川家康が19歳の頃、身を隠していたお寺です。家康のお墓や位牌もあり、さらには松平家、徳川将軍の全ての位牌が祀ってありました。驚いたのはそれぞれの当主が亡くなったときの背の高さを位牌に反映させていた事。
そして、岡崎城が大樹寺からまっすぐに見える事。敵が攻めてきてもすぐに対処できるようにという意味があるようですが、それは現在でも変わる事はなく、建物も建ててはいけないようです。
勉強になりました。
次に


蒲郡市へ。
私の大好きな小さな水族館がある竹島へ。
夕陽に染まる山ぎわがなんとも素晴らしく感じました。
夜には香嵐渓へ移動し、





緑色、黄色、そして朱色のグラデーション。
夜の灯りに浮かび上がった紅葉や黄葉の様はやはり美しいものでした。完全に真紅に染まった秋の景色もいいものですが、このように真紅に染まりゆく前の姿もとても趣深いものです。
一日を友人たちと笑い通して素敵な時間をお互いに共有出来ること、私はとても幸せに感じています。
時には笑い合い、時には悩みを打ち明け合い、お互いに支え合っているのだと感じています。
友人に心を支えてもらっている安心感。それが今の私の元気の原動力であり、一週間を仕事に熱中できる理由でもあると思っています。
みなさん、これからも私をどうぞよろしくお願いします。
伝わる気持ち
おにぎり。
握り飯とはよく言ったもので、炊きたてのごはんを三角に握って作るのが普通です。
これがなかなか難しいもので、握る強さもそうですが三角に成形するのも一朝一夕ではできないものだと思います。
もちろん塩加減も非常に大切な要素であると思います。
また、おにぎりはただ単にお握りをつくるのではなく、作り手の心も一緒に握り込めるものです。
心のこもったおにぎりはコンビニで買うおにぎりとは全く別物であります。マシーンのベルトコンベヤーに乗っかって同じ形で出来上がってくるものとは違い、一つ一つの形状は多少違えど作り手の気持ち、心がたくさん詰まったものだと思います。
これは、和菓子を作る私の仕事にも通ずるものがあり同じ事が言えると思います。心が一杯に込められたものは受け手にもずしっとその気持ちが乗っかって伝わります。
今朝、私が家族に作ったおにぎりは友人からいただいた塩昆布を真ん中に抱き込んだ混ぜご飯のおにぎりでした。
「今日も元気で明るく頑張りましょう!!」
そんな気持ちを一杯に詰め込んでにぎりました。
おにぎり。
とても奥が深いものだと改めてそう感じました。
一つの製品に仕上げる事は機械的ではなく、人為的でなくてはならないものであり、作り手の心がたくさんたくさん詰まったものでなければ受け手の奥底までは到底届がないものなのです。
今朝の私のおにぎり。私の思いが全て詰まった幸せのおにぎりです。