松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
「こなし」と「練り切り」の違い
こなし製の蕨をつくり、お店に並べました。

鮮やかな若緑色と雪をイメージさせる純白のツートーンで仕上げました。
この生地の事を私が皆様にご紹介する時には必ず「こなし」と書きます。
「こなし」とはあんに「つなぎ」と言われる素材を投入してつくりあげる生地の事を指します。
「つなぎ」はお店それぞれ。入れる素材は様々であります。また、投入する分量もそれぞれ違うものであると思います。
松屋長春では羽二重餅と伊勢芋を「つなぎ」として選定し、投入するならわしとなっています。
「練り切り」という生地の事を皆さまはご存知でしょうか?
私は「こなし」と「練り切り」の違いが未だによくはわかっていません。
東京と京都で和菓子の勉強をしてきた私としての解釈は関東は「練り切り」関西では「こなし」と呼び方の違いだけであると考えます。
関西寄りの和菓子をつくる松屋長春としましては、「こなし」として呼び名が定着してきました。
お店においでになるお客様も「こなし」、「練り切り」とご用命の際の呼び方は様々でありますが、私はそれで大丈夫かと思います。
お好きな呼び方でご用命ください。
親指ラーメン
久しぶりに提供時に親指が浸かったラーメン屋さんの事を思い出しました。
昔よく行ってた屋台ラーメンの店主のおばさんは必ず親指がラーメン鉢にしっかり浸かってたものです。
私が「おばさん、親指入っちゃってるよ!」
なんて言うと、
おばさんは「大丈夫だいじょうぶ。全然熱くないから」
熱くないラーメンってあかんやろ。。。
それに指が浸かってしまってることを私は言ったのに。。。
そう思ったものでしたが、それがどこか愛らしくて私はそんな屋台ラーメン屋のおばさんの事が大好きでした。
悪い意味で言いますが、人の揚げ足を取る事が日常茶飯事のいま、何かちょっとでも悪い事があると一斉に寄ってたかって人を攻撃する世の中に少し辟易している自分がいます。
みんながもう少し優しい気持ちで、大きな心で、ユルいリズムで構えていたなら、もっと過ごしやすい世の中になっているだろうに。
現在の日本では衛生的にも完全にアウトですが、それも古き良き時代の人情味溢れる人と人のコミュニケーションであったと、私は懐かしくもあり、とても愛おしく感じます。
足繁く通ったその屋台ラーメン屋さんは今はもうありません。あの豪快で気さくなおばさんもどこにおいでなのかはわかりません。
今日のお昼、三女を連れて近くの中華料理屋さんに行ってきました。

とっても美味しかったんですが、あの親指ラーメンの事を思い出し、センチメンタルな気持ちになってしまいました。
もっとみんなが笑って暮らせる世の中になりますように。
ロックステディ
長いジャマイカ音楽の歴史の中で、たった三年間しか流行らなかった音楽。

その音楽のジャンルをロックステディと言うのですが、この音楽のリズムやメロディと私の感性が一番一致していると感じています。
たった三年間だけしか流行しなかったため、曲数が限られていることもあって、全てのロックステディの曲を集めるのも案外容易い事であります。
日本で言うならばGS(グループサウンズ)のようなものですね。
ロックステディを詳しく説明してみますと、レゲエとスカの中間的なピッチで、ジャマイカの歌謡曲のような位置付けであります。
レトロであってスタイリッシュ。初恋の時のようなウキウキした感じがなんとも言えず、大好きなのです。
私の文章を読まれて気になられた方、ぜひお聴きになってください。
もちろんドライブにもぴったりです。




