松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ちらし寿司

ちらし寿司を今夜はつくりました。








ウニ、ヤリイカ、マグロ、大葉、きゅうり、錦糸卵、干し椎茸から煮出した椎茸の甘煮。




最後に胡麻と刻み海苔をのせていただきました。




いつも仲良くしてもらっている鮨井さんに誕生日のお祝いでいただいたミツカンの赤酢を使ってシャリを仕上げました。












私が鮨井の大将のことを「井田ちゃん」と呼ぶので、お祝いの熨斗が「いだちゃん」と書いてありました。




お茶目な大将、いつもありがとう。




ちらし寿司、華やかでありご馳走です。




我が家がよりパッと明るくなった気がした夕ご飯でした。

納豆と豆腐

今朝の私の食事は納豆と豆腐です。








大豆由来のこの二つ。私の大好物です。




身体にもとってもいいですし。




「納豆」と「豆腐」という漢字ですが、不思議に思われた事ありませんか?




なっとうは豆を腐らせたもの(実際には発酵させたもの)で、とうふは豆をかためたもの(豆を納めたもの)です。




意味から辿っていくと。。。そうなのです。




漢字が逆なのです。




実際にはなっとうは「豆腐」という漢字を使うべきで、とうふは当然「納豆」という漢字を使うべきだったのです。




ではなぜ初めからこのようになってしまったのでしょう?




納豆も豆腐ももともとは中国から伝来してきたものです。




伝来したそのタイミングで、伝え聞いた日本人が間違えて漢字をあててしまったと言われています。




「気づいた時に漢字を戻したらよかったのに。」




私はそう思ったりもしますが、今さら元に戻すと余計に頭がこんがらがってしまいそうなのでやめておいた方がよいでしょう。




私の大好物である納豆と豆腐ですが。




納豆は刻みネギと生卵を混ぜ合わせて。豆腐は刻みネギとすりおろしたヒネ生姜と醤油で。




この食べ方がやはり一番好きです。




では、いただきます。

思い出のおせんべい

本日は松屋長春の定番のおせんべい「波の華」をご紹介いたします。








この「波の華」は私の修行先である京都の末富時代に勉強させてもらい、自分なりに中に挟むあんを改良して仕上げたものであります。




末富での名前は「うすべに」です。




このおぼろせんべいの真ん中には梅肉を挟み込み、酸味と甘みをバランスよくブレンドさせています。




最後に表面にすり蜜をバラ引きして完成。




末富で勉強させてもらった干菓子や生菓子のいくつかは、今でも変わらず松屋長春の店頭に並べています。




修行時代の和菓子に向き合って仕事をしていると、あの頃の様々な思い出が蘇ってきます。




一緒に働いたみんなの顔も鮮明に思い浮かんで、じんわりと熱いものが込み上げてきます。このブログを書いている今も優しい気持ちに包まれている私がいます。




「辛い!苦しい!逃げ出したい!」




当時はそんな事ばかり考えていましたが、本当にやめなくてよかった。




やめてしまっていたら、全てが無となっていたでしょうし、今もこうして当時の仲間たちと交流することも叶わなかったことでしょう。




感謝しかありませんね。そして、旦那さん奥様、みんなにもありがとうの気持ちでいっぱいです。




頑張ってきてよかったと思える瞬間であります。




おはなしは「波の華」に戻りますが、店頭では干菓子の詰め合わせや「波の華」だけの箱入り、そしてバラ売りにも対応しております。