松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



みずようかん

水ようかん三種をつくってお店に並べました。




梅水ようかん








大ぶりの梅の甘露煮にたっぷりのブランデーで仕上げた梅酒を投入して仕上げました。(熱処理を施していますのでアルコール分だけ飛ばして、梅とブランデーの香りだけ閉じ込めてあります。)




こしあん水ようかん








さっぱり口溶けの良い北海道産の小豆を私がこしあんに仕上げて、水ようかんに仕立ています。あっさり喉越しの良さがこの水ようかんの特徴であります。




丹波大納言小豆水ようかん








丹波大納言小豆をふんだんに使用した水ようかんです。丹波大納言小豆と北海道産小豆のこしあんとの相性がとても良い、素晴らしい仕上がりとなっています。




以上三種類の水ようかんです。




常温でお召し上がりいただくよりも、やはり冷蔵庫でひんやりさせてからがお勧め。




こちらは全て煮沸にて滅菌しております。




賞味期限1カ月なので、発送可能な商品です。




配送ご希望のお客様におかれましては、お電話にてお申し付けくださいませ。

せせらぎ

初夏の山の緑を見つめながら、川のせせらぎに耳を傾け、この身を全てあずける。




たまにニホンカモシカがのんびりと近くで草を食んでいる。




鹿や猪とは違って撃たれる心配が無いのをしっているのか、一向に逃げる素振りもなくゆったりと食事に勤しむ姿がとても微笑ましい。




山岳渓流のいつもの風景です。




私はそんな時間が好きでたまりません。




渓流の清々しい一面をこの和菓子に落とし込みました。








外郎製の生地に千筋の模様を施し、頂に銀箔をちりばめました。




爽やかさやみずみずしさのニュアンスを感じ取っていただけましたら嬉しく思います。

すききらい

小学生の頃、絶対に食べられないと思っていた食べ物が二つありました。




おでんと刺身。




おでんは何故嫌いだったのかと考えてみますと、当時の私はおそらく練り物がそれほど好きでなかったのではなかろうか。そんな風に思っています。




ちくわやはんぺんなどの練り物ばかりが鍋に入ったおでんは、ぞーっとするほど嫌な夕食でした。




刺身についてはかんたん。海から遠い私が住む稲沢市は当然ながら新鮮で美味しいと思える刺身が手に入らなかったからでしょう。




しかし大人になったいま、嫌いだったはずのおでんも刺身も大好物の仲間入りを果たしました。




好みというのは長く生きていると変わってくるものであります。




「あれ、私は食べられない。大嫌いだから一生食べないぞ。」




などと心に決めてしまっている方々がもしいらっしゃるならば、それは人生少しばかり損をしています。




是非トライしてみましょう。




私は自分の経験から娘たちにもそう伝えていますし、実際に一度は必ず口に入れるというルールを我が家の中で設けています。




前置きが長くなりました。




私はコーヒーも大嫌いで、30歳手前までほとんど飲んだことはありませんでした。




いつの頃からか忘れましたが、毎日コーヒーを3杯ほど飲む自分がいます。




色々と試しましたが、電動ミルでコーヒー豆を挽いてペーパーでドリップして飲むのが一番であると思っています。








つい先日、ステンレスフィルターというものが私が大好きなブランドから販売されているのを見つけ、買って試してみることにしました。
















うん、ペーパードリップよりも少し濃厚で美味しい!それにペーパー代もかからず経済的にもいい!




フレンチプレスコーヒーと同じく、少し澱みが下に溜まるという欠点がありますが、ストレス無く使えます。




あれやこれやとコーヒーについて思案するだけで、とても幸せな気持ちになれます。




コーヒーが嫌いなんて言ってた自分が信じられません。30年ほど損した気分であります。




本日は私の好き嫌いのおはなしでした。