松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



フレッシュ

今年も「くず桜」が無事にお店に並びました。








超が付くほどフレッシュな桜の若葉の浅漬けの香りが葛に乗り移っています。




使用するこの桜の若葉の浅漬けは、春先になるとお店に並ぶ桜餅に使う桜葉の深漬けとは全く別物としてお考えいただきたいものであります。




桜餅の葉はしっかり漬け込んであり、お召し上がりいただけるものであります。しかし、くず桜の葉は浅漬けでありますので、お召し上がりいただくことができません。




ただ、桜餅の葉とは違った初夏の桜葉のみずみずしい色合いがこのくず桜の葉にはあります。それがこの浅漬けの素晴らしいところなのです。




一つだけ弱点があります。




それは、桜餅の葉にはない色褪せがあるのです。しばらくすると徐々に色鮮やかな緑色が茶色がかってきます。




そんな理由から、使う事をためらう和菓子屋さんが多いのかもしれません。




実際に、私はこの桜葉の浅漬けを使っている和菓子屋さんを知りません。




レアな桜葉の浅漬け、入荷した桜葉があるうちはずっとお店に並べます。

レモンと餃子

今年3度目のレモン羊羹を仕上げて今週の一週間が終わりました。




レモンの皮とレモン果汁たっぷり!












レモン100%の羊羹です。








おつかれさまでした。




今度皆さまにお会いできますのは、連休明けの水曜日となります。




長い一週間が過ぎました。




今日の仕事を全て終えて、家族みんなの大好物である母の餃子を食べました。




普段は料理担当の私ですが、餃子の日だけは一切関わりません。




母の独壇場。いや、4月からは娘も参戦して一生懸命母から習っているところです。








今夜もサイコーの餃子でした。








完食っ!




明日、私と会う友人がいましたら随分口がくさいです。




あらかじめお伝えしておきます、ごめんなさい。




いつも私の拙いブログをお読みいただきありがとうございます。




また休み明けから一生懸命書きます。




明明後日の水曜日にまたお会いしましょう。

好きに生きたらいいんだよ

私は休みの日以外はまいにち和菓子をつくり続けています。




それと同時にほとんどまいにち、自分たちがつくった和菓子に対する真剣な思いを、私なりの「言の葉」で紡ぎながらお客様までしっかりと届くように。




心を込めて書いています。




また、一人の人間としての私の心の内を「言の葉」ひとひら、ひとひら重ねていきながら紡いでいるつもりです。




和菓子に対する気持ちと同じように、少しでも読み手であるみなさまと心、気持ちを共有できたらなぁ、なんて淡い希望を併せ持ちながら綴っているつもりであります。




声に出すこと、文をしたためること、どちらも「言葉」と言いますが、文章として残るものに特に責任と重要性を私は見出しています。




和菓子職人として、自分のおもむくままに和菓子に取り組む事ができている事にとても幸せを感じていますが、やはり私は文字に起こすのも嫌いではないようです。




あれだけ学生の頃、作文が大嫌いだったのに!




ジョンレノンが遺した言葉にこんなものがあります。








「好きに生きたらいいんだよ。だって、君の人生なんだから」




うん。




自分の好きに生きたらいいんです。




心地よい気分でいられるところが一番




好きな和菓子をつくって、自分の心に任せて文を書く。




これが私の毎日の仕事であり、心から求めているものなのです。




ジョンが描くイラストはとてもシンプルで、筆数がごく少ないながらも描こうとしているものを端的に表現する天性の才能の持ち主だと私はいつも思っているのですが、歌の歌詞然り、発言の内容然り、彼の言葉もとてもシンプルで心に強く響きます。




このジョンの言葉を私はとても大切にしています。




これからも皆さまに喜んでいただける和菓子を目指し、気持ち良く読んでいただける文にのせてみなさまと心通わせたいと思っています。