松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



生きてるなぁ〜

「生きてるなぁ~~」




そう実感できる時。




私の場合は人間が生きるために絶対必要である事に行き着いてしまいます。




それは食べること!!




なんだか全く夢が無いようで申し訳ございません。




小さい頃しょっちゅう銭湯に行っていましたが、脱衣所でおじさまたちが風呂上がりにコーヒー牛乳やフルーツ牛乳を飲んで




「ああ~~生きてるなぁ~」




などという言葉を発しているのをよく聞きましたが、それと私の言っている感覚とは随分違うものであります。




最も幸せに感じるのは毎日の夕食の時間。




仕事に追われている朝食時や昼食時などでは味わえないような、夕食には仕事をやっと終えられた達成感というものが付いてきてくれるからです。




今夜は久しぶりに母がお手製の餃子をつくってくれました。












「何よりもこの餃子が俺は好きなんだ!」




父がそう言っているのを横の椅子で座りながら聞いて、とってもいい気持ちに包まれました。




家族の誰かが心を込めてつくった夕食、自分が一生懸命つくった夕食、家族の誰かが一番の好物を家族みんなで食べる夕食、大したおかずが揃わなかった夕食。




なんでもいいのです。




達成感と安堵感に浸りながらの笑顔の夕食が幸せなのであります。




私は家を出て、ちょうど五年後に松屋長春へ戻りましたが、いつも幸せに感じていたあの時間を取り戻すのに随分時間がかかりました。




外に出て色々なことを勉強して帰ってきましたが、一番大切だと今感じていることを長い間失ってしまっていたのです。




私が家に戻ってきてそろそろ30年くらいになります。




戻ってきたばかりの娘には私が長期に渡って感じて学んだことを、私よりも早く気づいて欲しいと思っているところです。




「素晴らしい時間をつくるのは自分次第」




両親からそれをしっかり教わりました。次は娘の番であります。




緑、青む

瓢箪の型で抜いた和菓子です。








「緑、青む」




こんなお洒落な名前を付けてお店に並べたところです。




本日ご紹介のこの和菓子は、おそらく10年ぶりくらいにつくったのではないでしょうか。




四月から娘が一緒に働くようになってから、例年よりもつくる和菓子がバリエーション豊かになったように感じています。




抹茶のフレイバのするような抹茶パウダーの類ではなく、店頭で販売している抹茶をふんだんに使っています。




ホンモノの味、香りを感じていただけましたら嬉しいです。




冷蔵庫でひんやりさせてからお召し上がりください。

なでしこ

なでしこの焼印を施した羽二重餅製の生菓子が本日よりお店に並びました。








丹波大納言小豆粒あんとの相性も抜群です。




うっすらピンクに映る河原撫子の図案がお気に入り。




この焼印を買い求め使い始めたのは祖父なのか、父なのか、はっきりしていませんが、河原撫子の全体像を焼印で表すこのスタイルが私はなんとも好きなのです。




話は変わりますが、オリンピック競技が静かにスタートしました。




昨日はソフトジャパン(ソフトボール日本代表チーム)となでしこジャパン(女子サッカー日本代表チーム)の試合がありました。




ソフトジャパンは圧勝、なでしこジャパンはなんとか引き分けに持ち込みました。




やっぱりスポーツっていいな、そんな風に思います。




ところで日本代表チームの愛称についてですが、なでしこジャパンは呼び名がどことなく可愛くていいなって思いますが、ソフトジャパンって。。。。




そのまんまで可愛くない。もう少し良い愛称を考えてもよかったのに!なんて思っています。




ガンバレ!ニッポン!