松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
味噌煮込みうどん
無性に味噌が恋しくなるのは日本人だからでしょうか。
三女はずっと味噌嫌いでしたが、このところ大好物になってきたと言うようになりました。(なんで今さら?なんで今更なんだ?)
今夜は家族全員に味噌煮込みうどんをつくりました。みんな大好きなら全く迷うことはありませんもの。

定番のかまぼこと白ネギはもちろんのこと、玉ねぎの輪切りの天ぷら、ごぼうとにんじんのかき揚げもつくりました。




今回は「これはどうなんだろう?合うのか?」と思いながら、ぷりっぷりの鶏だんごも仕込みました。
ゴージャスな味噌煮込みうどん、家族みんなに喜んでもらえました。
寒い冬にぴったりの味噌煮込みうどんですが、実は夏に汗をびっしょりかきながら食べる味噌煮込みうどんもサイコーなんですよ。
春夏秋冬愛せる愛知県のソウルフードです。
ああ、満足。。。
ホワイトデーの和菓子 その1
「ありがとう」

この和菓子にそんなシンプルな名前をつけて毎年お店に並べています。
3月14日のホワイトデーに合わせてつくるのです。
花束をモチーフにしたこなし製の生菓子。花束の中心には薄紅色のきんとんのお花を、キラキラと銀箔を散らして完成です。
今回は製作過程の2コマを一緒に載せておきますね。


写真の一つには竹製のきんとんの通しが写っていると思います。
これは、およそ30年前に私が末富の修行を終えて卒業した際に旦那さんから「よく頑張ったな!」という意味を込めていただいたものの一つです。
30年変わらずこうして現役で使えていますのは、大切に使い続けているのはもちろんのことですが、大事な時にしか使わないものだからです。
一年のうちでも一、二回しか使わないとてもレアな通しなのです。
現在、職人さんが作った、このようなしっかりした通しは無くなってきてしまいました。
私が死ぬまで大事に大事に使い続けていきたいと思っています。
余談ですが、この「ありがとう」はもう一度つくる機会があります。
また母の日に合わせて登場することとなります。