松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ホワイトデーの和菓子 その1

「ありがとう」








この和菓子にそんなシンプルな名前をつけて毎年お店に並べています。




3月14日のホワイトデーに合わせてつくるのです。




花束をモチーフにしたこなし製の生菓子。花束の中心には薄紅色のきんとんのお花を、キラキラと銀箔を散らして完成です。




今回は製作過程の2コマを一緒に載せておきますね。












写真の一つには竹製のきんとんの通しが写っていると思います。




これは、およそ30年前に私が末富の修行を終えて卒業した際に旦那さんから「よく頑張ったな!」という意味を込めていただいたものの一つです。




30年変わらずこうして現役で使えていますのは、大切に使い続けているのはもちろんのことですが、大事な時にしか使わないものだからです。




一年のうちでも一、二回しか使わないとてもレアな通しなのです。




現在、職人さんが作った、このようなしっかりした通しは無くなってきてしまいました。




私が死ぬまで大事に大事に使い続けていきたいと思っています。




余談ですが、この「ありがとう」はもう一度つくる機会があります。




また母の日に合わせて登場することとなります。