松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ふっくらやわらか

軽羹製の蒸し菓子が店頭に並びました。










「花こよみ」








松屋長春では軽羹製の和菓子には丹波大納言小豆の粒あんを合わせるのが通例ですが(意図したわけではないのに、知らないうちにそうなっています。。。)、今回は備中白小豆の粒あんを春らしく紅色に染め上げて使用しました。




ふっくら柔らかな食感を損なわないよう、優しくやさしく折り畳んで完成です。

涙のリクエスト

今晩のご飯は家族からリクエストがあって、ちょっと前につくった「肉うどん」を「肉そば」にかえて再びつくりました。








「美味しかったからもう一回食べたい」と人から要望をもらえるのは、なによりも嬉しいことであります。




チェッカーズの曲ではないですが、言うなれば涙のリクエストです。




トビウオと昆布と干し椎茸から出汁をとり、味醂と鬼ころしとお砂糖と醤油で味を整え、安っすい安っすい飛騨牛の切り落としとハスに切った太ネギだけで蕎麦つゆをつくりました。




















私が一番嬉しいのは息子が喜んでたくさん食べてくれること。




栃木県で生まれて育ってきた息子。愛知県で生まれて育ってきた私の料理にマッチしてくれているようで、それが一番ホッとしていますしやはり一番嬉しいのです。




家族のみんなよ、リクエストはジャンジャン受け付けます。遠慮なく言っとくれよ。




いつも私の料理を食べてくれてありがとう。

ソメイヨシノ

非常に淡い薄紅色の花を咲かせるソメイヨシノ。




花の隆盛期が短いことも関係してくるのかもしれませんが、私はとてもソメイヨシノに対して儚いイメージを持っています。




ピンクなのかホワイトなのか迷ってしまうほどのあの花びらが、はらはらと風に揺れて舞い散る姿は息をするのも忘れてしまうほどに美しいと感じます。




今年もそろそろそんな季節がやってまいりました。




桜の木が群生して折り重なる姿を表した蒸しようかんと軽羹の蒸し菓子です。








去年の私がしっかり見られたのは、地元の五条川の夜桜だけでした。




今年は蕾から満開へ。そしてあの美しい花筏まで追いかけられたらなと思っております。