松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



金魚

おはようございます。




本日より羽二重餅の焼印が「金魚」にかわりました。








新しく仕立てた新米ホヤホヤの焼印です。今年から導入いたしました。




金魚って一年中元気に泳いでいますが、なぜか夏をイメージするアイテムの一つとなっています。




やはりお祭りの金魚すくいからきているのでしょうか。それとも昔よくあった金魚売りの行商さんからきているのでしょうか。




勝手な私の想像だけで実際にはどんな由来があるのかは定かではありません。




とにかく金魚の焼印は涼しげで、とてもお気に入りとなりました。




毎週水曜日のジェイアール名古屋タカシマヤ、毎週木曜日の星ヶ丘三越で販売する羽二重餅も同じようにご用意いたします。

ちゃいろ

昨日の夜に卵焼きをつくりました。




おそらく娘たち三人にとっては私の卵焼きが一番印象に残っているでしょう。




長女と私の二人めしです。








なんと言ったって毎日欠かすことなく娘たちのお弁当箱に入っていたのですから。




「パパがつくったお弁当、めちゃくちゃ美味しかったんだけど。。。友達の手前、全体的に茶色の料理が多くてちょっと恥ずかしかった。」




卵焼きも含めて茶色のおかずばかりだったのかな。




やっと今になって笑い話として娘たちから聞く事ができました。




娘たちは学生の頃、片親である私に対して随分と遠慮があったのでしょう。




おそらく私に対して「迷惑かけて悪い」という気持ちがあったからだと思います。




良く思い返してみると、彩りのいいものはミニトマトとブロッコリーくらい。




あとは中華料理の如くフライパンで仕上げるおかずやとんかつやコロッケなどの揚げ物が多かったように思います。




冷凍食品を娘たちに食べてもらうのを嫌った私でしたので、手づくりまではよかったのですが、美的感覚が足らなかった事だとあらためてそう反省しているところです。




しかし反省しても娘たちが成人を迎えた私にとっては、どうやっても取り返す事ができません。




あの時の私のお弁当はこの先のおまえたちのいい思い出にしておくれ。




久しぶり、いや久しぶりではないかもしれませんが、長女と二人めしは色んな話題で盛り上がって幸せなヒトトキとなりました。




我が家には「母の味」はありませんが、愛情のいっぱい詰まった「父の味」というものが今でも毎日あります。




変わらず茶色だけれど、それでいい。




今はそんな風に思っています。




さ、また今夜もごはんつくろ。

これは銀箔よりも金箔だな

本葛製の蒸し菓子「星の光」を販売しています。








ご紹介は今年二度目となりますが、今年の最初のご提供時は銀箔をあしらってのご紹介でした。




「たまには銀もいいかも」




そう思い、しばらくは銀箔でのご提供でしたが。。。




やはり金箔がお似合いだな。あらためてそう感じています。




今は金箔へと戻してお店で並べています。




一番マッチするように、しっくりとくるように考えながら和菓子と向き合えるように努力しなければなりません。




レモンたっぷりの「星の光」、あとしばらくして終売となります。