松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



花いかだ

桜が散り始め、葉桜へと舵を切りはじめたようです。




「ハロー」と挨拶したら、すぐに「グッバイ」です。




本当に短い期間に美が凝縮されていますね。桜は特にそう感じます。




本日ご紹介の和菓子は新作です。はじめてデザインし、はじめてつくりました。




桜の花びらが舞い散り、川面に浮かんだ花びらが列を成して筏のように流れていく情景を「花いかだ」と形容するのですが、その姿をこなし製のこの和菓子に落とし込みました。












桜はまた来年。




「ハローアゲイン」までさようなら。




四字熟語

「花天月地」とは花が美しく枝の先々まで咲き乱れ、月が大地を明るく照らしている風景のことを言います。




先日、私が見た夜の名古屋城がちょうどこんな感じの風景だったでしょうか。夜桜満開で綺麗だったなぁ。




「百花繚乱」という言葉もあります。




ちょうど今がその時ではないでしょうか。




色々な花が咲き乱れる春。心がどことなく踊ってしまう季節です。




先ほどお話ししました名古屋城のお堀横にはたくさんの藤棚があるのですが、もう少ししたらその藤棚が白や紫の美しい花でいっぱいになります。




そのタイミングで今年はもう一度行けたらいいなと考えております。




四字熟語ってすごいですよね。たった四つの漢字だけで簡潔に、そして的確に意味を成すんですもの。




私が今、思い浮かぶ四字熟語は「焼肉定食」。ああ、肉を焼いて炊き立てのごはんと一緒に食べたい。




あ、そうだ。「青椒肉絲」もいいな!中華料理は四字熟語のオンパレード。




中華料理も食べたくなってきました。




ふざけて申し訳ございません。




本題です。




春のポップなカラーの花たちを表したような軽羹製の和菓子です。(余分な話が長々となってしまい、本題が一行となってしまいました。毎度ごめんなさい。)





鰻考察

ずっと前から狙っていたうなぎ屋さんへやっとの事で行くことができました。




「炭焼うなぎ喜多川」








三重県四日市市にあるうなぎ屋さんです。




お邪魔する前にミシュランガイドを開いてみると、こちらのお店が掲載されていました。




やはり有名だし美味しいんだな、きっと。




うなぎ屋さんで鰻を食べるとき。




一つだけ私の中で必ず守らなければならないルールがあります。




それは




「昼の開店と同時に入店する事!」




です。




夜ではありません。昼に!です。




いつも書くことですが、昼の開店と同時なら常識的に考えて事前に焼かれた鰻の残りも無いだろうし、前日に炊いた白飯の残りも出さないでしょうから。




ならばご飯は間違いなく炊きたて、鰻も焼きたてに決まってますよね?




アツアツ新鮮なものが食べたい。それなら絶対に開店の時間を狙うべきなのです。




「昼のメニュー」








創業してから22年なんですね。




それで感謝の意を込めて値引き価格に。




素晴らしい。感激です。




お店はお客様のおかげで成り立つもの。




ならば記念の時にはお客様に「今までお店を支えてくださって本当にありがとうございました。」と感謝をし、何かしらお客様に還元させていただくのがいいと私は常々考えています。




逆にお客様からこの時とばかりに儲けさせてもらうものでは決してない。




そう思います。




ごちゃごちゃと前置きが長くなりました。




私は肝入りうなぎ丼を注文しました。




肝5つ、鰻4枚。(鰻は一尾ではなく、4/6ですね、たぶん。大好きな尻尾がなくて少し残念でした。笑)








タレ少なめが好み。焼き加減も好み。お吸い物の味も好き。お漬物も非常に美味しかったです。




久しぶりに鰻を食べられて満足しました。(近頃うなぎが非常に高価なものとなってしまい、大好物なのにあまり食べられなくなってしまったのが私は非常に切ないのです。本当に超久しぶりに美味しい鰻が食べられました。)








炭焼うなぎ喜多川さん、22周年誠におめでとうございます。




またお邪魔させてください。




追記ですが、この日の昼ごはんは贅沢させてもらったので、夜はIKEAのソフトクリーム(50円也)とホットドッグ(180円也)にしました。




両極端〜。笑笑