松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



若みどり

ちょうど今の時期、雨や風に悩まされる日も少なくありませんが、一年で一番心地よいのではないかと感じるほどの当たり日があるので、春も捨てたものではないなと思ったりします。




春って良さそうで秋に比べるとなかなか好天の日が少ないのが玉に瑕なのです。




しかし春には花も可憐で香りの癒しもありますし、若葉の色は一年で最も優しい色合いがあります。




このタイミングで「若みどり」という和菓子をドロップしました。








一見ただの緑色だけに見えましょうが、薄黄色を合わせてより一層優しさを際立たせるように工夫してあります。




ちょうど昨日、この春で一番気持ちの良い一日でした。(個人的な感覚です。)








松屋長春の駐車場のヤマボウシが風に揺れる姿に誘われて孫と見に行くと、花を咲かせて始めていました。












仕事中はほとんど外に出る事のない私ですが暫しの間、春(初夏)を思いっきり感じられて、ふーっと疲れが飛んだような感覚になった次第です。




少し前におはなししましたが、唐招提寺で拾ったきたどんぐりの実3つのうち1つが若葉を出してきました。








毎日お世話しながら成長を見守っていきたいと思います。

カルパッチョ

長女の友人が釣ってきた魚を事あるごとに持ってきてくれます。




今回は脂の乗った真鯛を3尾。




鯛しゃぶと胡麻カルパッチョをつくりました。(次女の彼氏のご家族にいただいた胡麻油を使ったのですが、これが味と香りが抜群で!)




鯛しゃぶは言わずもがな。胡麻カルパッチョはレバ刺しから着想を得てつくったのですが、思いの外大好評でした。




カルパッチョは丼にしても美味しいかもしれません。




結局カルパッチョが一番消費量が多かったです。




これイケるぞ!

















穏やかで優しい

水の姿を表す焼印の図案は数えきれないほどあります。




それは江戸紋様のような伝統的なものがほとんど。




デザインされた方が誰なのか知る由もありませんが、その発想力やセンスに脱帽する限りです。




このようなトラディショナルな和柄のデザインのものは非常に良く考えられていて、着物や手拭いなどに使う場合は一つの図案を整然と並べて見せる手法を用いています。




よって、そのデザインは非常にシンプルなものでなければならなかったでしょうし、それでいて簡潔ながらもちゃんと意味を成さないといけないものであった事でしょう。




そのような事に思いを馳せると余計に昔の人々への畏敬の念が湧き上がってまいります。




前置きが非常に長くなりました。




ゴールデンウィークを挟み、羽二重餅の焼印が「流水」へとかわりました。




先日ご紹介しましたのは「巻水」でしたので、今年は水の焼印は2種類目となります。




この「流水」はとても気に入っている焼印の一つ。




どこか穏やかで優しい焼印だと感じませんか?




そんな理由で私はこの焼印が特別に好きなのです。