松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



シンプルな羽二重餅

武蔵野



そう銘打って羽二重餅製の生菓子をお店に並べました。

中は丹波大納言小豆の粒あんです。

武蔵野という名前はどこから来ているのかを本日はおはなしいたします。

大きな平原が広がった関東の地域のことを武蔵野と呼びます。

江戸時代前にはその平原にはすすき野が地平線の彼方まで続いていたそうです。すすき野には名月が付き物で、すすきと満月という組み合わせイコール「武蔵野」と言われるほど全国にもその名が知られていました。

しかし、その頃から焼畑農業がどんどん推し進められて次第にすすき野の姿は無くなっていき、現在では素晴らしかったすすきと名月の組み合わせは忘れ去られてしまいました。

古き良きすすき野の名残りとして、「武蔵野」という名前だけが記憶の形として語り続けられているのです。

時代の変化とともに自然の豊かさが身近なところから失われていくことに、とても寂しさを感じるのは私だけでしょうか。

和菓子はこうした自然との関係がとても深いものも少なくありません。できましたら現在進行形での素晴らしい自然を題材に職人として携わっていきたいと思っております。

便利な世の中とは逆行する自然ですが、私たちの生活にもとても大切なものです。いつまでも守り続けなければなりません。

一週間で生まれ変わる

とてもいい事を聞き知りましたので、皆さんにもお知り置きいただきたいと思い、書く事に致しました。

人は誰でも心のバランスが崩れる事があります。おそらくあると思います。

よほど心が強い人間でないと、いつも同じように立ち振る舞う事は出来ないのではないでしょうか。

私はとても弱い人間です。何かの拍子にリズムを崩し、乱してしまう事も多々ありました。

後から振り返ってみても自分でも恥ずかしいと思う事が少なくなかったと記憶しています。

書籍「バカの壁」でベストセラーとなり、一躍有名になった養老孟司さんが仰ることには、人間の身体じゅうの細胞は一週間で皆、新しく生まれ変わるそうです。

自分が嫌で嫌でしょうがなくても、あんな事こんな事を色々後悔しても、記憶はそのまんま残りますが、自分の細胞自体は全く新しいものに変わっているのです。

実際に聞いても、細胞が入れ替わって新しいものになると言われてもピンとこないです。

しかし、一週間たったら新しい自分になれるって考えたらとても前向きな気分になれませんか?なんか素敵な事だと思いません?

心は立ち止まっていても、自分の身体の細胞たちはどんどん新しく生まれ変わっていってくれているのです。

なんだか心だけストップして、進まないなんてバカらしくなってきました。

いつまでも嘆いて立ち止まっていてもしょうがない。

そんな気がしてきます。

私は自分の事がイヤになったらこの事を思い出すように決めました。

身体も心もリフレッシュ!です。



心がこんな気持ちの良い晴れやかな空のようになれそうです。

栗きんとん、スタートです

今年も栗の季節の到来です。



栗、そのままの素晴らしさが出ています。

他の作物と同じように大雨や台風の影響がダイレクトに伝わるので、今年も不安ではありますが。

今のところ、順調なスタートを切っております。