松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
桜さくら
桜の季節が近づいてまいりました。
こうなってきますと、いよいよ春本番ですね。
まだ肌寒い日が多いですし、天気も不安定。風も強く花粉症に疲弊し切っておられる方も多いのではないかと思います。
秋とは違って春は気持ちの良い春の陽気を感じられる日って案外少ないように思います。
ポカポカ陽気の外でお昼寝できるような、そんな日が早くやって来て欲しいものです。

こなし製の生菓子です。
「初さくら」と銘打って毎年お店に並べて販売する松屋長春の春先のレギュラー商品です。
本日より今年も販売スタートいたしました。
この初さくら、木型でつくっているように見えると思いますが、

この木べら一つでつくります。
花びら一弁一弁をバランス良く付けていきます。
なかなかバランスを取るのに苦労します。
この木べらは祖父から父へ、父から私へと大切に受け継いできたものです。
こうした道具はこの先、娘にも大切に引き継いでいかなければなりません。
私たちにとって道具というものは他に代わりはつとまらないほど大事な大事なものなのです。
こうなってきますと、いよいよ春本番ですね。
まだ肌寒い日が多いですし、天気も不安定。風も強く花粉症に疲弊し切っておられる方も多いのではないかと思います。
秋とは違って春は気持ちの良い春の陽気を感じられる日って案外少ないように思います。
ポカポカ陽気の外でお昼寝できるような、そんな日が早くやって来て欲しいものです。

こなし製の生菓子です。
「初さくら」と銘打って毎年お店に並べて販売する松屋長春の春先のレギュラー商品です。
本日より今年も販売スタートいたしました。
この初さくら、木型でつくっているように見えると思いますが、

この木べら一つでつくります。
花びら一弁一弁をバランス良く付けていきます。
なかなかバランスを取るのに苦労します。
この木べらは祖父から父へ、父から私へと大切に受け継いできたものです。
こうした道具はこの先、娘にも大切に引き継いでいかなければなりません。
私たちにとって道具というものは他に代わりはつとまらないほど大事な大事なものなのです。
今と昔
私はビールが大好きです。毎晩おつかれビールを飲みます。
この間、キリンのクラシックラガーが珍しく売っていたので買って飲んでみました。

これまでもクラシックラガーは何度か飲んだ事があるのですが、普通のキリンラガーと何が違うんだろう?とふと思ったのでしっかりと味わうように今回は飲んでみました。
キリンラガーは非熱処理と言って、酵母をフィルターにかけて濾過するスタイル。クラシックラガーは加熱処理です。発酵が進まないように仕上がった時点で熱を加えて酵母を加熱殺菌するスタイル。
この二つが大きく違います。
実際に飲んでみますと、キリンラガーは苦みは強いのですがスッキリしたテイストです。クラシックラガーは苦みがとても強く、どっしりとした印象。いつまでも後を引く苦さが特徴的だと思います。
二十歳を迎え、ビールを飲むようになる頃はビールの苦さが苦手だったという人も多いのではないでしょうか。
しかしこのホップ由来の苦みとモルトの甘みが次第に心地よく感じてきますと、本物のビール好きとなっていくのだと思いますがいかがでしょうか。
このクラシックラガーが売り出されて、人気を博していたのは昭和40年ごろ。キリンのクラシックラガーの需要は全体の半分以上あったそうです。
仕事を終えてお店で、または家で一息つく。そんな時のお供がこのビールだったに違いありません。最高のご褒美だったことでしょう。
現在はひと昔前とは違い、物が溢れている時代です。欲しいものは手を伸ばせば届かないものは無い、食べたいものはおおよそ全て揃う。そんな時代です。
しかし両親が若かりし頃、そして祖父祖母の時代には物が少なくとてもひもじい思いをしていました。そのような人ばかりではなかったかも知れませんが、我が家の場合はそうだったようで生活内容を聞いてもやはり苦しかった事が伺われます。
生活が苦しくても心は満たされていた時代。そんな時、仕事を終えてからのこのクラシックラガーは格別だった事でしょう。
そのような事を思いを巡らせながらこのブログを書いております。
物が溢れていても心はなかなか満たされない今の世の中、物は無くひもじい思いをいっぱいしてきた両親の若かりし頃の世の中。どちらがいいのかはわかりませんが、心が満たされてこそ本物の幸せなのではないかと考えます。
心だけは豊かでありたいものです。クラシックラガーを飲みながらそんな事を教わりました。
この間、キリンのクラシックラガーが珍しく売っていたので買って飲んでみました。

これまでもクラシックラガーは何度か飲んだ事があるのですが、普通のキリンラガーと何が違うんだろう?とふと思ったのでしっかりと味わうように今回は飲んでみました。
キリンラガーは非熱処理と言って、酵母をフィルターにかけて濾過するスタイル。クラシックラガーは加熱処理です。発酵が進まないように仕上がった時点で熱を加えて酵母を加熱殺菌するスタイル。
この二つが大きく違います。
実際に飲んでみますと、キリンラガーは苦みは強いのですがスッキリしたテイストです。クラシックラガーは苦みがとても強く、どっしりとした印象。いつまでも後を引く苦さが特徴的だと思います。
二十歳を迎え、ビールを飲むようになる頃はビールの苦さが苦手だったという人も多いのではないでしょうか。
しかしこのホップ由来の苦みとモルトの甘みが次第に心地よく感じてきますと、本物のビール好きとなっていくのだと思いますがいかがでしょうか。
このクラシックラガーが売り出されて、人気を博していたのは昭和40年ごろ。キリンのクラシックラガーの需要は全体の半分以上あったそうです。
仕事を終えてお店で、または家で一息つく。そんな時のお供がこのビールだったに違いありません。最高のご褒美だったことでしょう。
現在はひと昔前とは違い、物が溢れている時代です。欲しいものは手を伸ばせば届かないものは無い、食べたいものはおおよそ全て揃う。そんな時代です。
しかし両親が若かりし頃、そして祖父祖母の時代には物が少なくとてもひもじい思いをしていました。そのような人ばかりではなかったかも知れませんが、我が家の場合はそうだったようで生活内容を聞いてもやはり苦しかった事が伺われます。
生活が苦しくても心は満たされていた時代。そんな時、仕事を終えてからのこのクラシックラガーは格別だった事でしょう。
そのような事を思いを巡らせながらこのブログを書いております。
物が溢れていても心はなかなか満たされない今の世の中、物は無くひもじい思いをいっぱいしてきた両親の若かりし頃の世の中。どちらがいいのかはわかりませんが、心が満たされてこそ本物の幸せなのではないかと考えます。
心だけは豊かでありたいものです。クラシックラガーを飲みながらそんな事を教わりました。