松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
リラックスバスタイム
若い頃からずっと長い間、欲しい欲しいと思っていた物をやっとの事で買いました。苦節30年。笑
本当にやっとこさ買いました!
2つで5000円くらいのもんなんだから迷わず買えよ!って?
ええ。私もそうは思うのですが、木製の手桶と椅子はプラスチック製のものに比べると絶対的にカビやすいんです、たぶん。カビで黒くなったらイヤだなぁという理由でずっと買うのを躊躇していました。
先日、ニュースで木製の手桶と椅子だけを使っている銭湯の事を紹介していました。
そこの女将さんが「手入れは大変なんだけれど、何と言っても木のいい匂いに癒されます。そして音が素晴らしいんです。カコーンと天井にこだまする桶の音がたまりません。」
女将さん!たまらないのはこっちであります。
このニュースを見てたまらず買ってしまったのは私だけではなく、もしかしたら全国で100人くらいはいるかもしれません。
女将さんに背中をトンと押してもらって買う事ができました。女将さんに会ったらお礼を言わなきゃなりません。
買ってからすでに2カ月くらいでしょうか。気分よく使っています。
お湯に濡れた手桶と椅子からはかぐわしい木の香り。
目をつぶれば、小さく古ぼけたユニットバスにいる事を忘れてしまうほどであります。
しかし、目をつぶったまま手桶で頭からザザ〜っと身体を流した後、手桶を床に置いてみてもカコーンとは全然こだませず、ポコンと音がするだけ。
さすが我が家の小さく古ぼけたユニットバス。
ここで私はハッと我に返るわけであります。
夢見てハッと現実に瞬時に戻る。
ゆめうつつ(夢現)とはこの事を言うのだな。笑
でも、私の毎日に小さな小さな幸せがやってきました。