松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
県境にある水瓶
今回私が訪れたダムは「打上調整池」と「中里ダム」。
前者は岐阜県大垣市に、後者は三重県いなべ市にあるのですが、面白いことにこの二つのダムは同じような水源を利用している事。県も市も違うのに面白いと思いませんか?(興味ないですよね。笑)
お互いのダムが複雑な山を介しているので、なかなか分かりにくいです。
まず、三重県いなべ市にある「中里ダム」。こちらはダムへの道が無く、遠くからしか眺められませんでしたがロックフィル形式のダムである事はわかりました。残念。あらためて入られる道を次回探すといたします。
早々に移動し、岐阜県大垣市の「打上調整池」へ。山道をぐるぐると走るので、同じような水源と言えど非常に時間がかかります。
やっとのことで到着しました。
木々が林立する小径を抜けると、山あいの静寂にそっと水を湛える器がありました。

湖畔には日本音楽村の施設がいくつか建っておりますが、人を見かける事がない、とても静かな場所です。
この「打上調整池」、一般的なダムのように川を豪快に堰き止める存在ではなく、ここは電力を生み出すための”呼吸の調律役”。
調べてみますと、発電所で使われる水の流れは、需要に応じて強くなったり弱くなったりするそうです。その脈動を受け止めて整え、次へと送り出す。まるで水のリズムを整える指揮者のような存在であるようです。
周囲は深い緑に包まれ、風が通るたびに水面は細やかに揺れる。訪れたその日は生憎の雨模様でありましたが、灰色の雲と黒々とした湖面が同化したように見え、そのグレーが見事に風景に溶け込んでいる、私はそう感じました。


雨音だけが、人の気配のないダム湖に静かに広がっていく。。。
ただただそこに佇んでいるだけで、次第に心が洗われていくような感覚に包まれ、ただただ心地よい時間が流れていきました。
空気も澄み、どこまでも清らかなのでしょう。
我が家から比較的近い場所にあるダムですが、こんなにも心安らぐ場所があったことに、ささやかな喜びを覚えました。





