松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



神宿る森

先日のお休みに岐阜県荘川村へ再び行って参りました。

天然の鱒を釣りに行く事が目的ではあるのですが、木々が風に揺られなびく音と清流の心地よい音色を浴びに行っていると言ってもいいのではないでしょうか。

荘川村には御母衣ダム湖があり、そこからいくつもの支流が流れ下りています。

今回は前回と違う川を選択。



脇道に上がる所もなく、永遠と川を登って行くことにしました。

岩魚が容易く見つけられるほど水が透き通っています。


今回選択した川は白山から流れ下りる清流。

白山は今年開山1300周年だそうです。
登った川は堰が10以上あり、たくさんのマイナスイオンを浴びる事が出来ました。



今回も誰一人と会う事なく、一日中この自然と向き合えました。

人間は太古の昔より自然と共存し、自然の恩恵を受けながら生きてきました。
自然の中に神々を見出し、それらを大切にしてきました。五穀豊穣を願う祈りもそれに通づる所から来たのではないでしょうか。
私は勉強して知ってはいたものの、それを感じた事は一度もありませんでした。

しかしこのように入渓するようになりますと、森の懐を感じずにはいられません。

神々の宿る森。それが直感的にわかった気がしています。



渓流の恵みたちです。

8尾の魚にも出会えました。

今回もまたの再会を願って川に帰ってもらいました。

家もお店も全く無い山へ分け入り、静かに釣りに集中すると次第に自然と同化したような不思議な感覚に満たされます。

これが自然が持つ力なのだと思います。

森に一日中身を預けると、毎日の生活で少しずつ薄汚れていく心が綺麗サッパリと浄化されます。

今の私には一番必要な休日の過ごし方です。

荘川村は御母衣ダムがあり、釣りをしなくても。またわざわざ入渓しなくても素晴らしい大自然がいっぱいです。

名古屋近辺から車で一時間半ほどとアクセスも便利。興味を持たれた方には是非足を運んでいただきたい私のイチオシの心の安息所です。