松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



雨ニモマケズ

とても近い人を亡くした人。全ての人に読んでいただきたいと思って書きました。

私はちょうど10ヶ月前に大切な仲良しの幼馴染を亡くしました。

彼から初めて病気の事を聞いた時の事は今でも片時も忘れたことはありません。そして、彼を失った時の喪失感や虚無感はいつまでも心の奥に残っています。

彼を失って、命の大切さを今一度深く考えるようになったのは言うまでもありません。また、いつも彼の笑顔や笑い声が今の私の元気の原動力となっている事も事実です。

私は釣りを趣味としています。渓流釣りで山奥へと分け入る時にもライフジャケットは必需品です。

この機会にと新調した次第です。



私の従兄弟の奥様が若くして昨日、旅立ちました。

とても残念で言葉もありません。

なかなか彼に直接話す勇気もございません。私はそんな臆病者です。

代わりにいつも私が思っている事を綴り、少しでも伝わればと考えました。

親愛なるじゅんへ

雨ニモマケテ
風ニモマケル
雪ニモ夏ノ暑サニモマケル
丈夫ナカラダヲモタズ
慾ハ多クアリ
ツネニ腹ヲタテ
イツモオチツキガナク
一日ニオオクノ御馳走ト
オオクノビールヲ飲ミ
アラユルコトヲ
ジブンノカンジョウノママ突キ進ミ
ヨクミキキシセズニ
間違イバカリ
野原ノ松ノ林ノ
日向

オオキナ邸宅ニ住ミ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

宮沢賢治の有名な詩を自分なりに解釈しました。

強い人間など、世界中探してもいません。強がりを言う人間は多くいるのだとは思うけれど。

私はとても弱い人間です。自分を制する事も出来ず、逃げられる方逃げられる方へ行きたがる人間です。

今までも辛かった事から目を背けた事は数知れずあります。

でも、そんな弱い己を知ることで幸せもたくさん知ることができました。

それは人の情です。

自分は一人では生きていけないのだし、人の支えがあってこその自分です。じゅんも今まで色々な人の心の支えとなった事と思います。しばらくの間は特に人の支えのもと、助けを借りる時が今なのではないかな。

状況こそ違えど、あなたは私と同じ片親となり子供たちを立派な大人へと育て上げなければならない重要な責務があります。

自分の弱さを平気で外に出せるのが、一番勇気の要ることなのではないかな。

私はそんな弱い人間でありたい。人の支えを必要とする人間でありたい。

お返しはこれから先いつでもできるのだから。

どうぞ子供たちの前でも強がらず、弱さを平気で見せてあげてください。平気で思いっきり泣いてください。それを知った子供たちはしっかりと考え、この先の人生にまばゆいばかりの光を当ててくれるでしょう。

直接話すとなかなか上手にしゃべられません。

こんな支えでごめん。

先輩からと思ってください。

あなたのライフジャケットは一つではなく、たくさんある事を知ってください。

いつも、どこでも私は応援しています。