松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
秋の所作
栗蒸し羊羹が秋模様にかわりました。
暦の上ではすっかり秋になりましたよね。でも、まだ今も一日中半袖でいられるほど暖かい。
昔から自分が持っている肌感とは大きくズレが生じてしまっていて、不思議な感覚と言いますか気持ち悪いと言いますか。
日本人である私たちが思っている四季というものがこのまま有耶無耶になっていってしまうようで、とても悲しいです。
温暖化が進み亜熱帯気候に歩み寄る時代がやってきてしまうかもしれません。
昨日、外に出て気づきました。
稲刈りは完全に済んだものと思っていたところ、まだ所々の田んぼには黄金色の景色が残っていました。
稲穂が頭をもだげるこの時期の田んぼは春先の鮮やかさとはまた違ってステキです。
また、香りに誘われて道路脇に目を遣るとキンモクセイが花開いていました。一年ぶりの懐かしい芳香。
植物たちの秋の所作をこうして感じると、「ああ、まだまだ四季はしっかり残ってくれているのだなぁ。」と少し安心感を覚えます。
今週の私は仕事に追われ追われる毎日になりそうですが、文章を書く時間だけは残しながらやっていこうと思っております。
変わらずお付き合いくださいましたら嬉しいです。