松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



朧月夜

菜の花ばたけに入り日薄れ
見わたす山の端霞ふかし
春風そよふく空を見れば
夕月かかりてにおい淡し




童謡の「朧月夜」の歌詞です。




私はこの歌詞もメロディも大好きです。




歌詞の情景が頭に浮かんできます。




あたかも自分がその素晴らしい場所にいるかのようにイメージでき、菜の花の香りが鼻を優しくくすぐるようです。




冬と言いましても寒さはまだまだ。明日からの2月が一年で最も寒くなる時期なのではないでしょうか。




少し早いかもしれませんが、菜の花畑が咲き乱れる春を思いつくりました。








鳥が春を告げ、花は咲き乱れ、季節に身を置いて、流れと同化して。。。




そんな季節が待ち遠しくて仕方がありません。

風に吹かれて

映画「レジェンド&バタフライ」を観てきました。








山田洋次監督の映画「武士の一分」を観た時に木村拓哉さんの俳優としてのとてつもないポテンシャルを存分に感じました。




そんな事で、この映画に寄せる期待値は計り知れないものがありました。




内容はもちろん書きませんが、今回も鬼気迫る彼の演技に酔いしれることができました。




国民的アイドルの地位を不動のものにした木村拓哉さんですが、年齢的にはもうアイドルとは呼べないかもしれません。しかし、新しい魅力をどんどん発揮する姿に尊敬の念を抱かずにはいられません。




天は二物を与えずとはよく言いますが、天は二物だけでなく三物も四物も与えることがあることを知りました。




常にそうであるには並大抵の努力ではなし得られる事ではありません。




また、常に人の目を感じながら生活しなければならないでしょう。




ああ、凡人でよかった。




スキの無い男に憧れがありますが、ノーガードのスキだらけの男でいられることに安心感を覚える今日この頃です。笑




レジェンドにはなれませんが、蝶のようにはらはらと気持ち良く風に吹かれて生きていきたい。そんな風に思います。

コラボレーション作品

こなし製の新作です。








真紅に少しだけホワイトを刺して木型で梅花を型押ししました。




木型を使った和菓子は昔からずっと和菓子屋に続く技法の一つであります。




木型職人と和菓子職人のコラボレーション作品なのです。




私の祖父が発注したこの木型。おそらく彫ってくださった職人さんはもうこの世にいないであろうと思います。




時を超えて今いる私たちがその木型職人さんと協力してこの和菓子をつくっています。




現在、このような芸術的と形容できるような腕を持った職人さんはほとんどいらっしゃいません。




この先何代も大切に受け継いでいかなければならないと思っています。




今年もこの木型を使い、その職人さんに思いを馳せながらつくる毎日です。