松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
家族になろうよ
三女が鼻息荒く帰宅したと思ったら、いきなり!
「コンビニの木の下に段ボールが置いてあった!中を見てみたら子猫が入ってた!」
と持ち帰ってきました。
なんてこったい!
前にもここで書きましたように、飼っていた愛猫さくらとお別れした時に二度と猫は飼わないと誓っていたのに!
一度持ち帰ってきたものはしょうがありません。
家族みんなで相談して、家族として迎え入れることにしました。
動物病院の先生にみてもらったところ、生後1か月だそうな。
お母さん猫とすぐに別れて捨てられて寂しかった事でしょう。
飼い主の方へ一言だけ言いたいのは「責任ある飼い方をしていただきたい。」です。飼った時に避妊手術だけはして欲しいものです。
もし、拾ってくれる人がいなかったならばどうなっていたのか。想像に難くありませんよね。
彼女に早速名前を付けてあげました。
鼻の下のおひげのような模様が印象的な彼女。

喜劇王「チャップリン」のようだったので「チャップちゃん」と名付けました。
「チャップちゃん、もう安心しても大丈夫だからね。これから私たちの家族の一員だよ。」
三女の名前はこころ。あなたの名前の通り、温かいこころをいっぱい注ぎ込んでやってください。私も負けないように大事にします。
チャップちゃん、いい家族になりましょう。

【注釈】2枚目の写真は三女こころではなく、同じように喜んだ次女ほのかです。たまたまいい写真が撮れたので載せておきます。
素直な気持ち
普段から仲良くしてくれている友人の長女さん(大学生)が授業の一環で写真のような質問を私に投げかけてくれました。

一生懸命考え、普段から私が考えている通りのことを嘘偽りなく素直な気持ちで答えたつもりです。
本当にしっかりと書いたものなので、ブログでもアップしようと思いました。
よかったらお読みくださいませ。
友人の長女さん、あらためて自分の仕事についてじっくりと考える機会を与えてくださってありがとうございました。
追記ですが、私の友人も私と同じように商売をしています。ここで彼のお店をご紹介させてください。
風来坊(鳴海店)
【住所】〒458-0801 愛知県名古屋市緑区鳴海町山下4−4
【電話】052-891-6635
名古屋名物「手羽先唐揚げ」の超有名店であります。彼がつくる手羽先は私の大好物の一つです。このブログを書いていて久しぶりに食べたくなってしまいました。
①実家が90年近く続く和菓子屋(現在のこと。そろそろ90周年だったから。
どうしても家業を絶やす事が出来なかったから。
最初はそんな気持ちで家業を継ぎました。
② 次第に天職と感じるようになってきました。
最初から自分の仕事が天職だと思える人は幸せでしょうが、そうでない人もいます。
私は後者でしたが、それでいいと思っています。
徐々にそうなってきたことにとても満足しています。
③素晴らしいパフォーマンスと素晴らしい接客。これは対でなければなりません。
美味しいもの、そして美しいものをつくるのを心がけるのは当然の事。しかし、気持ちの良い接客が伴わなければ片手落ちとなってしまうでしょう。
お客様に気持ち良くお買い物をしていただき、「ああ、来てよかった!」「食べて美味しかった!」と感じてもらえることでそれは達成されるのではないでしょうか。
お客様とお店側である私たちがとてもステキな関係を築けること。それをいつも目指しています。
④仕事している時間がとても長い事。それが一番大変です。
早朝より夜まで休憩なく続けて仕事するというのは、この仕事に就いてから慣れるまで一番辛かった事です。(松屋長春は本当に休憩というものがありません。私が修行から家に戻ってきた時にそれが一番キツかったです。両親よ、休憩時間くらいつくってくれ!そう本気で思いました。)
今はすっかり慣れてしまいましたが、娘婿は今さぞ辛い事でしょう。(ごめん、早く慣れてくれ。笑)
自営業なので問題ないですが、会社ならば労働基準法に完全に触れてしまいますね。
⑤やり甲斐を感じる事。
それはただ一つ。
お客様から、直接労いの言葉をかけていただけた時。また、SNSで「美味しかった。」「綺麗な和菓子でした。」「頑張ってください。」「お話できて嬉しかったです。」などのメッセージを頂戴した時。
これに尽きます。
そんな時は涙が出るほど嬉しいですし、とても励みになります。
⑥私のような和菓子屋に限らず全ての仕事に就く人に言える事だと思うのですが、人に喜んでいただけるように努力する事。
それだけです。
人を幸せにできる事が自分自身の幸せに直結するのだと信じてやみません。
⑦スキルですか。
修行に出る事です。
自分が特に勉強したい事柄とできるだけ合致した和菓子店をチョイスし、そこで修行を積むことが一番の近道だと思います。
独学ではやはり進む道が狭くなると考えます。
修行はとても辛く苦しいもので、辛抱するには石のような固い信念と我慢が必要ですが、和菓子づくりのスキルアップだけでなく人格形成においても大きな成長が期待できると思います。
⑧後継者に伝えるものは技術的に言えば、父から伝えてもらったものや自分が修行先で覚えた事柄をそのまま同じように反復できるように次の世代に正しく伝える事です。
それは色彩に関しても造形に関してもであります。
また、味については特に慎重に伝えていかなくてはなりません。
お店の味や形は一朝一夕では簡単には絶対に伝わらないものであります。
材料の選定から仕上げ方まで細かく伝えていかなければズレが生じます。
長きに渡り辛抱強くじっくりと取り組まなければならないでしょう。





