松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



栃木県の息子

今まで長女の婿のことを自分の大切な家族であり、本当の息子だと常々思って接してきましたので、彼のことを「ムコ」と言うのが嫌でずっと息子と書いてきたのですが、私のブログをお読みの一部の方が息子だと勘違いされている事を知る機会がこれまで何度かございましたので、これからは娘婿としっかり書くようにいたします。




私は娘三人、娘婿一人の父親であります。




ややこしい事で申し訳ございません。




栃木県の焼きそばは、じゃがいもが入っているってご存知ですか?




娘婿は栃木県出身なのですが、娘婿から「僕の地元では焼きそばにじゃがいもが入ってます。」と衝撃の事実を知らされました。




をををっ!




家族一同大きな驚きを覚えた次第です。




日本は狭い島国でありますが、土地土地によって様々な風習風土、食の違いがあるものだとあらためて感じました。




以前より娘たちから「じゃがいも入りの焼きそばをつくってほしい。」と依頼を受けていたこともあり、昨日じゃがいも入り焼きそばをつくりました。








うん。美味しいけれど、じゃがいもは入っていなくてもいいな。




私の率直な感想です。




栃木県民のみなさま、ごめんなさい。




昨日焼きそばをつくったのは、タイミングよく焼きそばの麺をいただいたからであります。




いつも仲良くしてもらっている名古屋の「まねき寿司」ご夫妻がお店へ「この焼きそばの麺、美味しいんだよ。使ってみて。」と持ってきてくれたのです。




ありがとう。








左はモチモチの麺、右はあっさりサクサクの麺。それぞれ食感の違いがあり、各々の長所が際立つ麺でありました。(焼きそばをつくりながら全部つまみ食いしてしまいました。家族のみんな、ごめんよ。最後、自分の焼きそばが出来上がる頃には腹ぱんぱんになっちまいました。)




焼きそばは各家庭でつくり方は色々でしょうが、私はお出汁と大好きな蕎麦屋さんでもらう天かすと胡椒、そしてコーミソースが決め手。仕上げに目玉焼きと刻み海苔。




鰹節や魚粉は入れません。




自分オリジナル、それもレシピも見ない独学の素人料理なので正解なのかどうかいつも不安混じりであります。




色んなご家庭にお邪魔して、料理を食べさせてもらって勉強したい。そんな風に思いますが。。。




叶わない願いなんでしょうね。

へいわ

水面に広がる水紋。








この図案は古くから伝わる伝統的なものであります。




静寂を感じ、平和をも連想させてくれます。




争いを好む人、そうでない人。




人の考えは様々であって当然ですが、私は父の考えに同調し、平穏な暮らしを心から望みます。




みんなが笑い合える世の中になりますように。

からっころも〜〜

からころも(唐衣)




きつつなれにし(着つつなれにし)




つましあれば(妻しあれば)




はるばるきぬる(はるばる来ぬる)




たびをしぞおもふ(旅をしぞ思ふ)




在原業平が都に残してきた妻を思い、かきつばたの咲き誇る遠い地で詠んだとされる有名な和歌です。




この和歌はとても上手に考えられていて、五つ行の頭文字を拾ってみると、「か、き、つ、は、た」となります。




そうです。満開のかきつばたの花と美しい衣装をまとった妻の姿を重ね合わせて業平は詠んだのです。




とても気品に溢れた和歌であると感心させられます。




本日ご紹介の和菓子は私が京都の末富でお世話になっていた頃に習いました。




旦那さんが毎年この季節を迎えると、私たち修行の者たちに「ええか。唐衣はな、こんな意味があるんやで。よく覚えておきなさい。」




そうおっしゃっていました。




旦那さんのこの和歌のうたい方にはとてもクセがあり、私はおどけて仲間たちの前でよくモノマネを披露したものです。




「からっころも~~」




あの声色、仕草、そしてなんとも言えないふくよかな顔までをも鮮明に思い出します。




旦那さんは現在、85歳を超えてなお現役でいらっしゃいます。




私も生涯現役を目指しておりますが、果たして旦那さんのお年まで元気でいられるかはわかりません。




そんな意味でも、旦那さんに対しては本当に尊敬しかございません。




思い出深き和菓子「唐衣」。








本日より販売開始です。