松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



パンドラの箱

エアロスミスの未発表音源がこの度発売されたので早速買った次第です。








彼らのアルバムはほとんど持っていると記憶していますが、ここ20年ほどは引き出しから一度も出した事はありませんでした。




エアロスミスは私にとっては大袈裟に言いますと、「パンドラの箱」のようなもので。開けてはいけない、そんなアーティストだったのです。




ちょうど二十歳から京都の修行先でお世話になったのですが、その頃私は氷河をも溶かしてしまうような恋に落ちていました。




ドライブする際は必ずエアロスミスのアルバムがBGMでありました。




そのような理由から、意図的にエアロスミスの曲を聴かなくなってしまったのです。




この度久しぶりに彼らのデビュー前のフレッシュなサウンドを耳にしました。




素晴らしいアーティストだと再確認しました。




パンドラの箱を開けてしまった私ですが、何のことはない。恐れおののく事などなかったのです。




あの頃のキラキラした思い出は忘却の彼方へ。長い時間が解決してくれたようです。




あらためてエアロスミスのアルバムを順に聴いていこう。そう思っているところです。

松屋長春の「色」

着色は職人の「クセ」と言いますか、「特徴」が出やすいものの一つです。




和菓子の色合いというものはお店によってそれぞれ違いますよね?




つくり手である職人の色彩感覚、好みというものがダイレクトに表れるものです。




松屋長春で私はちょうど今、中間職に位置しています。




父の色彩感覚が松屋長春の色としてお客様に認識されてきました。それを息子の私が父に歩調を合わせ、違和感なく着色してきたつもりです。




娘夫婦が一緒に仕事をするようになりました。父と私が共有している色彩感覚を新しい職人二人にも共有してもらえるよう、しっかりと伝えていけたらと思っております。




お店にこなし製の生菓子を並べました。








「藤しぼり」と命名した松屋長春の春の定番和菓子です。




思い描いた通りの淡く優しい色合い。




これが松屋長春の「色」なのです。

プクちゃん

私は「さくら」という名前の、大人になってから我が家へ迷い込んできた猫を大切に可愛がってきました。




ですので実際には何歳なのかはわかりません。




猫を招き入れたのは「さくら」で何匹目なのでしょうか。数えられないほど育ててきましたが、「さくら」だけは特別。




お互いの心が読めるほどの信頼関係が私たちにはありました。




私が床に寝そべると、暑い日だって顔の横に来て一緒に呼吸の歩調を合わせてくれる。名前を呼ぶと甲高い声でいつも返事をしてくれました。




私にとってはかけがえのない、他に絶対に代わりのいない大切な存在でしたので、彼女とのお別れの時はとても辛かったです。




しかし最期のときまで近くにいてあげる事ができたので思い残す事はないのですが、「さくら」を最後にこれからは生き物を招き入れることはやめよう。




そう決意していたのですが。。。




ちょうど一年前にナイル川に生息しているという、淡水のフグを飼い始めました。




最初は2センチほどの赤ちゃんだったものが、ちょうど一年で20センチくらいの大きさに育ってくれました。








「さくら」とは違ってとても神経質で臆病な性格なので、こちらも色々な事に気を配りながらのお世話です。




魚は声を出さなければ、表情もありません。




快適な生活を送ってもらえるよう、付き合っていきたいと思います。




娘がちょうど一年前、「プクちゃん」と名付けてくれました。




大きく育ってね。