松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
秋と鹿
春夏秋冬、いつの季節も鹿はいるのに「秋と鹿」はセットのように取り上げられるものであります。
和菓子の世界の図案では、紅に染まったもみじと秋鹿の組み合わせは代表的なものとして広く知られるものであります。
秋、鹿は恋の季節を迎えます。
そのような事が秋と鹿を結び付けたのかは私はわかりませんが、鹿は秋の季語でありますし、ことわざや和歌や歌集などにも昔からよく登場します。
熊は実りの秋にたくさん木の実など山の幸をたらふく食べます。他の季節よりも活発に動き回るのはもちろん長い冬眠に向けての準備であります。
鹿よりも余程熊の方が秋にぴったりではないかと私は思うのですが、秋に熊とはどうしてもならないようですね。
話が脱線してしまいました。
鹿の焼印を大胆に施して羽二重餅製の生菓子を仕上げました。

シックな色合いで秋らしく。
では、今週もどうぞお付き合いくださいませ。
大人びていてシックでゴージャス
夏の間あれほど好きで好きで仕方がなかったクーラーにお別れを告げ、そろそろ風呂上がりの扇風機ともサヨナラしようかという季節になってまいりました。
朝晩の気温の低さは震えがくるほど。(とは言いましてもまだまだ私は半袖で仕事をしておりますが。)
秋本番を肌で感じる季節です。
高度の高い山などは木々の色づきが深まってきているのではないでしょうか。
本日は「深山路」と銘打ってお店に並べた村雨製の和菓子のご紹介です。

山の人しれぬ小道に積もる落ち葉をイメージしてつくりました。
うら寂しくも感じる秋の風景でありますが、、どこかシックであり、どこかゴージャスでもあり、どこか大人びた印象を私は持っています。
それは私が生まれたのが晩秋だから余計にそう感じるのでしょうか。
秋。
やはり私にとってはとても愛おしい季節なのです。





