松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



好きこそものの上手なれ

昨日はプロ野球のドラフト会議がありました。

スポーツが好きな私は一生懸命ドラフト会議の行方を注意深く見守っていました。ドラフト会議中継は18時ごろに終わったのですが、なんとなく昨日はそのまま中居正広さんの「ドラフト緊急生特番」を続いてみてしまいました。

巡り合わせとはこういうものでしょうか。惹きつけられるようにそのままみてしまったのです。しかし、この番組はみて本当に良かったと思いました。

超貧乏の家庭に育ち苦労を重ねて一位指名された選手とご家族、弟を白血病で亡くしたご家族、1300キロを車でいつも応援に行くご家族、記憶を失ってしまった母を持つご家族など、みなさんが色々な問題を抱えてドラフトを迎えられた事を知り、久しぶりに号泣しました。こんなに涙が出たのは本当に久しぶりの事でした。

自分は人よりも苦労しているなどと考えていた事がとても恥ずかしくなった次第です。

誰かのために全てを投げ打って捧げることの大切さをあらためて教えてもらいました。

ちょうど少し前に私が観た映画「ビリー エリオット 邦題ではリトル ダンサー」と重なるところがありましたので、今日はそのおはなしを少しさせていただきます。



とても貧乏なイギリスの炭鉱の町に住む、主人公ビリーは少しナヨナヨした少年でした。

父はレスリングやボクシングなどのスポーツを無理矢理息子に押しつけます。

あるきっかけで、ボクシング教室の隣でやっていたクラシックバレエに興味を持ち。。。

この先はおはなししてしまいますと、面白くないのでご説明をやめておきます。

色々な家庭の問題や家族の猛反対も跳ね除けて成長する主人公ビリーの姿がこのプロ野球ドラフト会議に重なってしまい、余計に思い入れが強くなった映画にもなりました。

「好きこそものの上手なれ」

本当にそうだと思います。

懸命に一つの事に命をかけて挑んでいる姿はとても神々しく美しいものです。

卓球に命を捧げたつもり。スポーツとして打ち込んだ釣りも、今考えてみますと一生懸命だったのだろうかと疑問符が浮かびます。何もかも中途半端だったのかな。情けなくなります。私は現在は少しゴルフにも情熱を傾けるようになりました。

何に集中しているのかもわからない自分は野球だけに心血を注いできた球児たち、そしてクラシックバレエにだけ心血を注いできたビリーを尊敬して止みません。

ドラフト会議の番組を今日再生で見返すことは叶いませんが、本日おはなししました映画はいつでも観ていただけます。

人生の全てを賭して情熱を傾けることの美しさを是非感じていただけたらと思っています。

私の中のベスト5に入るオススメ映画です。

「好きこそものの上手なれ」

簡単には言えますが、ほとんどの人が達成できないだろう清い言葉であります。

ドラフト会議で指名された選手の方々、本当におめでとうございます。これからのご活躍を心より祈念申し上げます。