松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



「ねぎらい」という魔法の言葉

やっと仕事終わりました。

今夜は次女と三女が夕飯を食べないと言ったので、お弁当でも買ってこようかと思っていたのですが、冷蔵庫に食材がたくさん入っていたので夕飯をつくることにしました。



冷凍海老とししとう、大葉にかぼちゃと茄子。

海老はできるだけ大きく見えるように開きました。

全てを天ぷらにして、日本酒と味醂と醤油。そして昆布と鰹節からとった出汁を加えて天つゆをつくり、天ぷらにくぐらせて天丼をつくりました。



両親と私と三人での夕飯。

楽しく三人で食べたのですが、いつもとは違う嬉しい事が一つありました。

普段は聞けない労いの言葉を両親からもらったのです。

「いつも大変な中、ご飯つくってくれてありがとう。今日も美味しかったよ。」

聞いた私は危うく声を出して泣きそうになりました。危なかったです。

簡単なようでなかなか口に出して言えない言葉かもしれませんが、それを受けた人間にとってはこれほど嬉しく感激する言葉はありません。

毎日食事の用意しててよかった。頑張ってきてよかった。

そう心から思いました。

こちらこそありがとう。

「ねぎらい」という魔法の言葉。

どれだけ近い人間どうしでも、どれだけ気を許している間柄でも、とっても必要だとあらためて感じた次第です。

がんばろう。またがんばろう。