松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



おぼろ月夜

菜の花畑に 入日薄れ




見わたす山の端 霞ふかし




春風そよ吹く 空を見れば




夕月かかりて 匂い淡し




「おぼろ月夜」という曲の一番の歌詞です。




私くらいの年代は学校の音楽の授業でこの曲を習いましたが、今の若い世代の方たちはおそらくご存知ないかと思います。




この歌詞は春の山野の情景を如実に表現していて、想像と実際の景色がすぐに結びついて、とても大好きな曲です。




この世に数多ある歌の中でこれほど美しく完璧で、胸を打つ歌はないのではないでしょうか。




そのくらい素晴らしい曲であると私は思っています。




しかし、小学生の頃にこの曲について勉強するにはとても難解でとっつきにくいものであっただろうと簡単に想像がつきます。




この不朽の名曲はもっと広く世間に知ってもらうべきでありますが、違う形でのアプローチを国には模索して欲しいものです。




前置きが長くなってしまいましたが、村雨製の蒸し菓子がお店に並びました。








この菓子と「おぼろ月夜」が私の中で結びついたので、本日はこんなおはなしを書きました。




今日はこの歌を口ずさみながら仕事しようかな、なんて思っています。