松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
秋のビール
サントリーのプレミアムモルツ「アンバーエール」を飲みました。

コンビニで見つけました。
一般的にアンバーエールはペールエールよりも少し濃厚に仕上がっています。
麦芽のロースト具合も少し強めにしてあるので、ビール自体の色合いも少し濃い。
日本のビール会社は、いつの頃からか秋に突入するちょっと前に「秋」の付いたネーミングの、秋をコンセプトとした季節もののビールを出すならわしになってきました。
冬ものとは違って総じてまだまだ軽く、非常に飲みやすく美味しいと感じるビールが多いです。
このプレミアムモルツのアンバーエールも、ちょうどこのタイミングで出してきたのかもしれませんね。
とにかく秋を感じるにはぴったりのビールです。色も味も。
夏はホップを厳選したりしながら、香り高く爽やかでサラサラと飲めるようなビールが主流となっていますが、このような秋一色のビールが出てきますと、肌で季節を感じるよりも視覚や味覚で先に秋をキャッチすることになります。
これがいい事なのかどうなのか。
季節は肌で知りたいと思いません?やはり私はそう思ってしまうのです。
芋名月
今年の十五夜(中秋の名月)は9月10日です。
本来ならば栗の和菓子をどんどんご紹介しなければならない時期ですが、名月をお題にした和菓子を優先にご紹介させてください。
十五夜は芋名月とも言われます。
十五夜にお供えされる芋は里芋。その里芋を模した和菓子が本日ご紹介の和菓子「芋名月」であります。

外郎製の生地に口溶けの良いあっさりした北海小豆のこしあんを合わせてあります。
台風の影響もあり風が強くお天気の日が多くは無さそうですが、もしお月様が見えるなら、本日でも満月に近いまんまるの姿であると思います。
お供え物を添えて月を愛でながら和菓子を食べる。
そのような昔からずっと続いてきた風習は廃れつつあるように感じます。
私は日本の行事や風習と密接した仕事に就いています。
そんな日本の現在の姿に寂しさを覚える今日この頃であります。
秋を見る
「秋を見る」

そんな名前をつけてお店に並べました。
秋に差し掛かり涼しくなってきますと味覚というものも少しずつ変化してきます。
夏に冷やしそうめんやかき氷が好まれます。しかし、この先冷やしたものはあまり食べられることなく、少し濃厚な味わいのものや温かいものなどがやはり好まれるようになります。
和菓子界においても同様の事が言えます。
本日ご紹介しますのは、黒糖をたっぷり投入してつくった本葛100%の蒸し菓子です。
秋の色、秋の味わいをたくさんのせて、「秋を見る」というイメージで仕上げました。
頂には月見雲を連想させる金箔をあしらい、十五夜にも通じるようつくったつもりです。
ああ、秋だなぁ。そう感じていただけましたら嬉しいです。




