松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



みずぬるむ

「水温む」と銘打った薯蕷製の和菓子を蒸しております。








「水温む(みずぬるむ)」とは春の季語。水が少しずつあたたかくなって動き出すようになるという意味合いがあるのですが、この季語の真意は「季節が変わる」というところにあります。




よって動き出すのは水だけでなく、植物然り、動物たちにも当てはまると思います。もしかしたら生物だけでなく、道端のお地蔵さんや土や、アスファルトにだって季節の変化を感じさせるサインがあるかもしれないですね。物にも表情があると私は考えます。




松屋長春の駐車場に、密やかに樹立している「ヤマボウシ」の下には水仙が咲き誇るようになりました。また、「ヤマボウシ」も新芽が顔を出すようになっています。












駐車場に停められた際に目を向けてやってくださいね。




序章に戻ります。




「水温む」、本日より販売を開始いたします。

葵の御紋

松屋長春のある稲沢市には徳川家とゆかりのあるお寺さんがあります。




定期的に特別な焼印で羽二重餅をこさえて欲しいとのご依頼があり、今朝荷物をまとめて納めてまいりました。








その特別な焼印とは「葵の御紋」




この家紋を見るだけで、厳かな気持ちになります。




おそらく、この羽二重餅をお召し上がりくださいます方々もいつもと違った気持ちになられるのではないでしょうか。




残念ながらお店では販売はしない焼印ですが、こんな焼印が施された羽二重餅もあるという事だけでもお見知り置きいただきたくお話させていただきました。

こちょう

「胡蝶」という名前の練り皮(外郎)製の和菓子を日曜日から販売を開始いたしました。








蝶々を少し抽象的に、誇張することもなくシンプルに仕上げております。




話は少し逸れますが。




胡蝶蘭という綺麗な花があります。花の姿を蝶々に重ね合わせて命名されたと容易に推測できます。




父は植物が好きで、いただきものの胡蝶蘭が花を落としても根気よく育てています。




我が家では写真のように毎日あたたかい蒸し場の近くに置いてあるのですが、二年間くらいはまた花を咲かせてくれるんですよ。




私も父と同じように毎年開花するのを楽しみにしているんです。