松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



水面に浮かぶ月

本日は国府宮神社の9月、月釜の日であります。




担当の先生がおっしゃいましたのは「夜の水面に浮かぶ月をイメージしてつくってください。生地は外郎製。あとはお任せいたします。」だけでした。




とても意気に感じるご依頼で、そのようなご注文の方がつくり手の私としましてはとても嬉しいのです。




銘「夜の月」








月には色んな姿がありますが、水面に映った月は幻想的で趣深いものであります。




今年の春の夜に名古屋城へ花見をしに行った時のこと。お堀の水面に名古屋城と月が浮かんでいるのを見ました。




本日ご紹介のこの和菓子をつくる時に最初に思い浮かんだのがその情景であります。




写真ではわかりにくいかもしれませんが、水面の波を千筋で付けました。




「夜の月」、松屋長春の店頭でも販売いたします。




気になられた方は是非松屋長春まで足をお運びくださいね。

モダン

シックな秋の和菓子がお店に並びました。




蕎麦粉を投入した薄いブラウンの薯蕷の蒸し菓子です。




中には丹波大納言小豆のこしあんと、丹波大納言小豆の蜜漬けをそれぞれ合わせて抱き込ませてあります。




粒あん風ですが、粒あんではない。そんな秘密が隠されているんです。




頂には大徳寺納豆を。




由来は古典的な和菓子ですが、出立ちがとてもモダンに感じる和菓子であります。





違ったアプローチで

毎年「千代見草」という銘を付けて出す和菓子があります。




「千代見草」とは菊の異称でありますが、この和菓子は例年は薄紅色や紫色、時には黄色でのご提供をしております。




今年の一番初めは私の気分で真っ白でつくることにしました。




たまには製作過程の写真でもと、何枚か写真を撮った次第です。




完成写真から逆回しで載せておきます。よかったらご覧下さい。




















これも私の気分なのですが、この純白の菊だけは「千代見草」ではなく、「白菊」という銘でお店に並んでおります。




たまにはこんなアプローチもいいものです。