松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
秋の声
少し優しめの色合いで仕上げました。
軽羹製「秋の声」

先日、神戸へ行った際に人生で初めて六甲山の山頂まで足を延ばしたのですが、すでにもみじの葉が少しだけ色付いていました。
「秋の声」がほんのちょっと聞こえた瞬間でした。
ご存知の方も多いとは思いますが、六甲山はそんなに高くない山です。低山の類に入るかもしれない、そんな山にも秋の所作を感じる事ができてとても嬉しかったです。
秋のおはなしをしてきましたが、六甲山モーレツに暑かったです。笑
「山なんだからもう少し涼しくあれ!」などとこぼしたのは言うまでもありません。
山頂からの景色を一枚だけ載せておきますね。

10年ほど前まで足繁く釣りに来ていた神戸港が眩く私の目に映りました。
神戸、本当に大好きなまちです。
もと井マジック
私は食べに行ったお店の料理の中で特に美味しかったもの、その中でも家でなんとかイメージだけでできそうなものをチョイスして、出来るだけ早いタイミングで再現するように心がけています。
何年か前になりますが、ちょうど今の時期に友人でもある「京味もと井」さんでいただいたデザートがとても変わっていて美味しかったので翌日すぐに再現しました。
本井さん、パクってメンゴ。笑
ついこの間、長女が何かのタイミングで思い出したのでしょうか、「パパ、あの時のデザートをもう一回つくって!」と言い出しました。
はい、早速やってみましょう!と相成った次第です。
材料は梨と蒸し栗とココナッツミルク。この3点のみ。(当然砂糖は入れますが。)


今回は私のアレンジも放り込んじゃいました。
生クリームです。

全部サックリと混ぜ合わせて完成です。
秋の味覚と東南アジアのミルクの融合。
あらためて食べましたが、やっぱり最高に美味しかったです。
本井さん、アンタ天才だわ。よくこんなバランスの良い取り合わせ考えついたもんだね。尊敬します。
補足ですが、「京味もと井」さんは超有名な和食の名店です。
オーソドックスな和食の概念に囚われず、デザートではない料理の食材にもフルーツを大胆に使ったりしています。(今は前ほどあまりしていないですが。)
本井さんの想像力溢れるフルーツを使った料理を一番最初に食べた時はハンマーで頭を殴られたほどの衝撃を受けました。
あんな品をつくって出すのは本井さんだけです。やはり尊敬しかありません。
芋名月
中秋の名月(十五夜)ですが、今年は9月17日(火)となります。
真円に近い満月は当日しか楽しめないかもしれませんが、その前後数日も十分綺麗な満月に近いお月様が見られます。
十五夜の当日に拝む事ができますように。今年もそう願ってやみません。
毎年おはなししている事ですが、この名月の日には「芋名月」という別名があるんです。
月見は収穫祭の意味合いも含んでおり、里芋などの農作物をお供えする習慣があります。
余談ではありますが、約1カ月後の十三夜は「栗名月」と言われているんですよ。ここではこれ以上書きませんが、気になられた方は詳しく調べてみてくださいね。
本日ご紹介いたしますのは、まさにこの十五夜の和菓子であります。
里芋を模した形で仕上げた「芋名月」。
今年はほんのちょっとだけ香り付けしました。香りにつきましては手に取られてからのお楽しみとさせてください。





