松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
オンリーユー
「氷室」という和菓子をご用意いたしました。

ここで「氷室」のご説明を少し。
製氷の技術がなかった頃、冬季に積もった雪を固めて出来るだけ溶けないように工夫しながら山中の涼しい「氷室」という小屋に閉じ込めました。
非常に暑い夏に「氷室」から出した氷は昔の人にとってさぞかし気持ち良く感じたことでしょう。
しかし夏場の氷はとても貴重なものだったので、位の高い人しか体験できませんでした。
全てと言っていいほど生活において発展した現代に生きる私たちは容易く冷たいものを口に含む事ができます。身体を冷やす氷にも苦労する事がありません。
ありがたいと思わなければなりませんね。
江戸時代に「氷室」が献上されましたのは旧暦の6月1日だったそうです。現在では6月29日に当たるのでしょうか。
ちょうどいい季節であることがわかります。
話が逸れてしまいますが。「氷室」と言えば「氷室京介」を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。
私は実際にご本人の歌はあまり聞いた記憶がありませんが、若い頃に友人とカラオケへ行くと必ず一人や二人は代表曲である「オンリーユー」を歌うのです。
それでこの曲を覚えてしまいました。
オンリオンリオンリオンリオンリーユー♬
ツギベツ
「きび羹」と銘打って毎年お店に並ぶ、松屋長春の定番商品です。

このように若緑色にしたり黄色にしたりと、つくる時の肌で感じる感覚によって色を決定しています。
この「きび羹」は祖父が創業時からお店で販売している最古参に当たる夏の和菓子です。ですので90年近くはずっと続いている和菓子となります。
実際に穀物のきびは使用していないのですが、おそらくきびに似た大きさの粒感があるので、この名前が付いたのだと私は推測しています。
また我がお店の仕事場では、この和菓子の事を「きび羹」とは呼ばずに「ツギベツ」と呼んでいます。
こちらも私の勝手な推測ですが、2種類の素材を継ぎ合わせているからではないかと考えています。
漢字で書きますと「継別」となります。
たぶんどちらも私の推測は当たりだとは思いますが、祖父が生きていたら実際に私の推測が当たっているのかどうか直接聞いてみたいものです。





