松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



私の遠足

おはようございます。

桜の花が隆盛を極めるちょうど今、残念ながら雨が降り続いております。今年はなかなかお花見のタイミングが合いづらい春となってしまいました。
昨日は午前中はご注文があり、定休日でしたが仕事をしました。お昼からは時間が空きましたので、少し遠出をして半田市まで出向いてきました。



名鉄電車の最前列。

なかなかこの場所には座る事ができないので、これだけで嬉しかったです。見晴らしも抜群で40分余り、楽しむ事が出来ました。



先ずはミツカン。

事前に工場見学の予約を取っておきました。



端午の節句も近い事から鯉のぼりが風にたなびいて、とても趣きのある素敵なロケーションでした。



ガイドさんのお話を聞きながら、工場の中を進みます。



創業214年のミツカン。この山吹という粕酢がオリジナルだそう。



発酵途中の酢を見させてもらいましたが、酢酸菌が表面に和紙の如く浮くそうです。

私は穀物酢と米酢、リンゴ酢、バルサミコ酢などを主に知っていましたが、実際のところ粕酢の存在は知りませんでした。一般的に赤酢と呼ばれるものがこれに当たるのですね。とても勉強になりました。

この粕酢が船で江戸まで伝わり、現在の江戸前鮨のシャリとして広まったそうです。



江戸時代に運んだ船もレプリカとして展示してあり、迫力満点。上に乗る事もできます。
全国に知れ渡る、ミツカン。余すところなく知る事ができ、とても有意義な時間となりました。
次に私の大好きなビールを。



赤レンガ倉庫。

昔のままの姿を保っています。

ここで復刻ビール、カブトビールが飲める事を知っていましたのでとても楽しみにしておりました。


歩き疲れ、喉も渇いていたのでとても美味しかったです。
半日ととても短い時間ではありましたが、行ったことのない所へ訪れ、知らない事を知る。そんなとても素晴らしい経験ができ、いい一日となりました。
工場見学は自分の知らない世界が奥深く広がっております。

皆様におかれましても、時間を作ってお出かけされてはいかがでしょう。


最後にまだ散り去る前の満開の桜も見る事ができました。

雨男の私が、雨に見舞われずに済んだ珍しい春の昼下がりでした。