松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



きのう何食べた?

本当の自分。




私は人とお付き合いする時に心がけている事がただ一つだけあります。




それは本当の自分を相手に知ってもらうために正直でいられるよう努めることです。そのたった一つに私はいつも気を配っています。




若い頃は少し背伸びをしたり、自分自身がカッコいい人間ではないのに人から少しでも良く見られようと格好つけたような事をしたり話したりしていました。




今は等身大の自身をそのままさらけ出し、心のままに人と話せるようになりました。




ウソを付いているわけではないかもしれませんが、自分自身をペンキで塗り固めて上等な上着を着せてしまうと、ときに本当の自分がどんなものなのかわからなくなってしまうのでしょうが、そんな心配は皆無であります。




はだかの自分、はだかの心が一番気持ちがいい。自然の自分でいられる事がとても心地良いのです。




そこで初めて私という人間を判断してもらえばいいのです。




それでもし相手に嫌われたならしょうがないですもの。




どうしてこのような事を今回は書いたかと言いますと。




先日、封切りになったばかりの映画「きのう何食べた?」を観てきたからです。








大好きなドラマの映画版です。




ゲイのカップルが世間の目を気にしつつ、ともに暮らしながら幸せを探していくというストーリーです。




私の身近にはないようなおはなしではありますが、ホンモノの家族のカタチが私にははっきりと見えました。




家族の形は様々なれど、これぞ人付き合いのお手本だというものを今回もこの映画からたくさん教えてもらいました。




本当の自分を知ってもらいたい。そして本当の君のことを知りたい。




やっぱり私はこれからもそんなスタンスで人とお付き合いできたらと考えます。




二時間あまりの映画でしたが、今回もたくさん笑わせてもらいましたし、ほろっと涙もおそすそ分けいただきました。




そして今回もドラマでもお馴染みの、美味しそうな料理の数々もたくさん出てきました。




料理をみているだけでもウキウキ、ワクワクします。




ああ、映画ってやっぱり素晴らしい。

花札

11月に入り、猪子餅がお店に並びました。




写真奥が猪子餅。




中心には丹波大納言小豆の粒あん、羽二重餅に栗、黒胡麻、丹波大納言小豆を練り込んだ生地で仕上げています。




猪子餅の部位によって様々な味わいや香りを味わえる贅沢仕様となっております。




写真手前は鹿の子薯蕷。




ヒョウ柄ではありませんのでお間違えのないよう。




焼きゴテで鹿の背を表現した香ばしい薯蕷の生地に丹波大納言小豆のこしあんを抱かせてあります。




猪と鹿。花札で言えばちょうちょが加われば猪鹿蝶となります。








咄嗟に花札を連想してしまいましたので、本日は珍しく二種の和菓子のご紹介と相成りました。




蝶々の和菓子は来年春までお待ちください。

3つのしっかり

「生まれてきたから




死ぬまで生きてやるのだ




ただそれだけだ」








三重県出身の竹内浩三の詩です。




たった3行だけの詩ですが、私の心を強く激しく揺さぶりました。




23歳という非常に若くして戦死してしまった竹内の詩だからこそ余計に重みがあるのかもしれません。




自分の年齢の半分以下の人間にあらためて教えてもらった気がします。




「しっかり食べて、しっかり寝て、しっかり笑って」




この三つが私の中では生きる上で一番大切にしていることであります。




「生まれてきたから




死ぬまで生きてやるのだ




ただそれだけだ」




さ、今日も張り切っていくぞ!




人生に潤いを。